2004 Fiscal Year Annual Research Report
サード・エイジャーの生活様式と高齢期における適応行動に関する生涯発達論的研究
Project/Area Number |
16330099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小田 利勝 神戸大学, 発達科学部附属人間科学研究センター, 教授 (90124536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲場 圭信 神戸大学, 発達科学部附属人間科学研究センター, 助教授 (30362750)
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Keywords | サード・エイジ / サード・エイジャー / 生活様式 / 適応行動 / 生涯発達 / 年齢規範 |
Research Abstract |
サード・エイジャー(Third Ager)とは、サード・エイジ(Third Age)の段階にある人々のことをいう。サード・エイジとは、人の一生を4段階に区分したときの第3段階目のことである。これらの用語は日本ではまだ馴染みが薄いが、イギリスの歴史社会学者Peter Laslettの論文Emergence of the Third Age(1987)以来、欧米ではそれら用語は少子高齢社会における生涯発達過程の新たな段階区分あるいは中高年層を指す学術用語として知られており、一般用語としても広く使われている(小田,1998;2001;2003)。本年度は4年計画の初年度に当たるために、以下の諸点について研究した。(1)生涯発達論的観点から生活様式に関する分析モデルの構築を試み、そのモデルに照らして少子高齢社会におけるサード・エイジャーの生活様式について検討した。(2)サード・エイジにおける生活様式は、加齢過程および高齢期の生活への適応行動の結果とみなすことができる。そこで、そうした適応行動を身体的、心理的、経済的、社会・文化的な側面から検討した。(3)適応行動は、年齢規範を媒介とする役割行動としてとらえることもできる。そこで、サード・エイジャーと他の世代が相互に抱いている年齢規範意識について既存の研究をもとに検討した。そして、年齢規範および年齢規範意識が変化しているのか、いないのか、変化しているとすればどのような方向への変化であるのか、それらの理由は何かについて検討した。
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