2007 Fiscal Year Annual Research Report
サード・エイジャーの生活様式と高齢期における適応行動に関する生涯発達論的研究
Project/Area Number |
16330099
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小田 利勝 Kobe University, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (90124536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲場 圭信 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (30362750)
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Keywords | サード・エイジャー / ライフスタイル / 高齢期 / 生涯発達論 / 適応行動 / サード・エイジ / 生活様式 |
Research Abstract |
日本語の生活様式という用語は、way of lifeともlifestyleとも訳されるが、この研究では後者の意味で用い、ライフスタイルと互換的に用いる。ライフスタイル研究の起源は、マルクスやウェーバー、ヴェブレン、オルテガ、アドラー等に求めることができるが、その発展は、主にマーケティング領域で図られてきた。そして、VALSやAIO、LOVといった測定尺度が開発されてきた。近年では、健康問題や逸脱行動、居住地選択、環境問題、情報機器の利用等々、さまざまな領域でライフスタイルの概念が用いられている。しかし、ライフスタイルの構成要素や類型化に関しては未だ統一的なものがなく、同じくライフスタイルと言いながら、その内容は実に多様である。そのために、一般的に適用できるライフスタイルの測定尺度の開発が求められていると考える。 本研究では、従来の発達段階論に見られるような人生後半期を老年期とする段階論や前期高齢者や後期高齢者といった年齢区分を採用せずにサード・エイジの概念を導入し、その時期の人々を指すサード・エイジャーのライフスタイルを生涯発達論的観点から分析することを試みた。その際、サード・エイジの発達課題を充実・完成・達成へ向けた適応とした。そして、そうした適応行動がサード・エイジャーのライフスタイルを特徴づけるが、それは、個人的要因に加えて、役割認知や年齢規範、社会観、社会文化的な要因に左右されることから、それらを取り入れた分析モデルを作成し、サード・エイジャーのライフスタイルに関すシナリオ分析を試みた。
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Research Products
(5 results)