2006 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝マーカーと数理モデルによる2次林更新過程の解明
Project/Area Number |
16380111
|
Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
島谷 健一郎 統計数理研究所, モデリング研究系, 助手 (70332129)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井鷺 裕司 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50325130)
久保田 康裕 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (50295234)
高橋 誠 独立行政法人林木育種センター, 育種部, 室長 (90370824)
種村 正美 統計数理研究所, モデリング研究系, 教授 (80000214)
清水 信夫 統計数理研究所, モデリング研究系, 助手 (00332130)
|
Keywords | 造林 / 遺伝マーカー / 点過程 / 保残母樹 / 2次林 / 赤池情報量規準 / 天然更新 / Cox過程 |
Research Abstract |
本年度は,既存調査区の継続調査、遺伝子分析,データ解析、それらをまとめた論文執筆・投稿を行なった. 北海道知床半島冷温帯性針広混交林調査区について,トドマツ500本の年輪解析を行い、その空間パターン及びそれらの年次変化を吟味した.また10年にわたる森林群集動態を空間パターン変遷から考察した論文がPlant Ecologyから公表になった。 青森県八甲田天然林施業指標林では、プロット整備と毎木調査の補足を行い、またマイクロサテライト分析を完了させた。 岩手県黒沢尻総合試験地ブナ2次林については、2つ目の調査地におけるマイクロサテライト分析を終え、既存遺伝非定常ポアソン過程に改良を加えて適用し、10月、Population Ecologyへ投稿、翌年4月に受理された。 北八ヶ岳オオシラビソ林の稚樹バンク動態を論文にまとめ、Canadian Journal of Forest Researchに投稿した。 沖縄県ヤムバル地区亜熱帯林調査区では、継続調査とイタジイのマイクロサテライト遺伝子分析を進めた.また、生データにベイズ型平滑化を施してからイタジイ実生動態モデルを構築・赤池情報量規準によるモデル選択を行った論文をEcological Researchに投稿、受理された。 理論的研究では、サイズ依存死亡率解析にベイズ型ノンパラメトリック法を適用した論文をEcological Researchへ投稿、2月に受理された。gene flowモデルを東京大学富良野演習林のヤチダモ個体群マイクロサチライトデータに適用した論文もMolecular Ecologyで受理された。
|
Research Products
(3 results)