2006 Fiscal Year Annual Research Report
慢性疲労症候群の診断と治療のための集学的戦略の確立
Project/Area Number |
16390199
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伴 信太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (40218673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
六反 一仁 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)
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Keywords | 疲労 / 慢性疲労 / 診断 / 治療 / DNAチップ / マイクロアレイ / Q熱 / HHV |
Research Abstract |
平成18年度は、慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome : CFS)を疑われ紹介された患者、あるいは患者自身でCFSを疑って来院した患者7名に対し、平成16,17年度に引き続き以下の項目について検討した。 (1)一般身体疾患を除外するための諸検査。 (2)疾患との関連が疑われているウイルス、リケッチャの抗体価の測定。 (3)精神科専門医による精神科的疾患の鑑別。 (4)DNAチップ用による末梢血白血球の遺伝子発現プロファイリング。 (5)治療は基本的に『証』に応じた漢方療法を行い、改善度については定期的にWHO QOL26で評価した。 得られた結果は以下に要約される。 1)HHV6,HHV7:有意な抗体上昇は、1例に求めたが、これがCFSに関連したものかどうかは不明である。 2)Q熱:有意な抗体上昇を認めた症例は無かった。 3)DNAチップ用による解析では、単純疲労、うつ病による疲労とは異なる遺伝子発現パターンが観察され、慢性疲労症候群に特徴的な発現亢進している遺伝子7、低下している遺伝子2の同定に成功した。 4)証は一定の傾向を示さず、また治療経過中にも『証』が変化し、西洋医学的な治療効果の研究・解析方法にはなじまないことが明らかとなった。 *本年度は、上記5)および、慢性疲労を呈する患者の一般的アプローチに関して研究会で発表した。DNAチップの発現データについては、現在、慢性疲労診断に有用な遺伝子群については特許出願した(特願2006-054414)。
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Research Products
(2 results)