2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16390600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部, 名誉教授 (50064788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平原 史樹 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30201734)
酒井 映子 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (80148254)
高戸 毅 東京大学, 医学部, 教授 (90171454)
上妻 志郎 東京大学, 医学部, 教授 (10272569)
戸塚 靖則 北海道大学, 歯学部, 教授 (00109456)
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Keywords | 口唇裂 / 口蓋裂 / 先天異常 / 予防 / 疫学調査 / 緑黄色野菜 / 計画妊娠 / 栄養指導 |
Research Abstract |
1.研究分担者との打ち合わせ会議を2004年5月26日、鹿児島県民交流センターにて開催し、本研究の実施方法を確認した。前回の平成10〜13年度基盤研究A(1)「口唇口蓋裂発現と母体環境要因に関する全国調査」において、葉酸の目標量400μgを食事から摂取できた参加者が少数であり、またこれを達成できていたが多発家系の参加者に予防の出来なかった者があったことを報告した。本研究では、従来通りバランスの良い食事から必要な栄養素を摂取することを基本方針としながらも、本疾患リスク群において食事からの摂取可能な量が予防において十分であるか不明であることから、サプリメントの情報も伝えていくこととした。ただしサプリメントの使用に関しては、過剰摂取などの注意事項や予防を約束するものではない点を説明し、参加者の自由意志で決めるものとした。 2.学においては愛知学院大学ヒト細胞組織遺伝子疫学情報倫理委員会へ申請を行い、承認を得た。 3.研究分担施設へ本研究実施マニュアル、必要書類一式を送付し、調査を開始した。妊娠前より、産科において計画妊娠についてのカウンセリングを行った上で、各種検査を実施し、貧血治療などの必要があれば指導を行い母体環境の改善を計ることとした。これと平行して、参加者は、妊娠中の注意事項や各種栄養素摂取方法を解説した図書「まだ見ぬわが子のために」を参考に、食習慣などの生活改善を計るとともに、所定の小冊子に毎日の食事を記録し、食物栄養学の専門家が個別指導を行うこととした。これにより参加者は、葉酸をはじめとするビタミン類を十分量摂取するなど、可能な限りの対応を行った上で妊娠することができる。必要に応じ、血液、尿検査を追加実施し、データの改善を確認することとした。 葉酸代謝関連酵素MTHFR遺伝子のC677T多型などを調べるため、同意が得られた場合、検査の残余の血液の提供を受けた。
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