2006 Fiscal Year Annual Research Report
IT教育支援のための教材オブジェクトの共有化に関する研究
Project/Area Number |
16500598
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Research Institution | Hokkaido Information University |
Principal Investigator |
冨士 隆 北海道情報大学, 経営情報学部, 教授 (70305944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 健 北海道情報大学, 経営情報学部, 助教授 (00326571)
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Keywords | IT教育 / e-Learning / SCORM / Webサービス / リポジトリ / 教材の部品化 / 再利用 / 統合開発環境 |
Research Abstract |
本研究では、教材の部品化方式に関して、SCORM(Sharable Content Object Reference Mode)の普及を前提に、知的e-Learningシステムに必要な構造を明らかにすることを目指している。 知的e-Learningシステムでは、SCORM2004に基づき、学習者の理解度に応じて提示する教材オブジェクトを開発した。さらに、ラーニングポートフォリオを知的e-Learningシステムに組み込むことで、学習者の理解度、スキル熟達度等を蓄積し、個々の学習者に適応できる構造を実現した。これらe-Learningシステムの開発資源は、REBECCA(Repository-based Environment for Computerized Courseware Analysis淀実現されたリポジトリに蓄積され、再利用されることになる。 Webサービス化の実装方式では、昨年度の研究において、REBECCAのWebサービス化の実現方法とSCORM2004の学習者適応への応用の可能性を確認したが、今年度の研究では、REBECCAの機能をどの粒度でWebサービス化すべきかを検討した。とりわけ、教材実行環境、学習者管理機能と教材コンテンツのWebサービス化をどのようにして連携して行うかを検討した。また、SCORM2004の学習者適応への応用については、SCORM2004のシーケンシング機能を満たした教材部品化にはSCORM2004規格には問題があることを確認し、その解決策を検討しオープンソースのSCORMツールであるReloadEditorへの実装方式を確立した。 本研究の方向性を確認するために、ePortfolio2006(英国)とCORDRA@Work(米国)の国際会議に出席した。本研究のラーニングポートフォリオは、ePortfolioとして学習成果や履歴を蓄積することでeLeraningシステムの学習者モデルの一つであることの知見を得た。また本研究のリポジトリは、現在、米国のADLが中心となってリポジトリの標準化を進めていることから、先進的な取組であることが確認できた。
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Research Products
(2 results)