2005 Fiscal Year Annual Research Report
シェイクスピア演劇における異文化コンフリクト理解のための分析モデル構築
Project/Area Number |
16520131
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
浜名 恵美 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (20149355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 幸男 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40180004)
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Keywords | シェイクスピア / 異文化コンフリクト / 異文化コミュニケーション理論 / 異文化理解 / 演劇を使った教育 |
Research Abstract |
シェイクスピア研究と異文化コミュニケーションの接合に関して。(1)異文化コミュニケーション学会年次大会において研究発表「シェイクスピアと異文化コンフリクト・リゾリューション」(平成17年6月26日、於立教大学)を行った。(2)平成17年7月24日から30日まで、異文化コミュニケーション研究所(オレゴン州)主催夏季ワークショップに出張し、Stella Ting-Toomey教授主宰の"Intercultural Conflict Management : A Mindful Approach"に参加し、本研究が分析モデルのマトリックスとしている「文化に基づいた状況モデル」から「エコロジカル・モデル」へという最新の進化発展を把握した。(3)平成17年度の予定の5作品の分析を終え、その中の2作品に関する論文を発表した。今年度発表した2本の論文の本論及び注で論じたように、シェイクスピア演劇における異文化コンフリクトを理解するために「文化に基づく状況モデル」を応用することの利点と改善点が着実に明らかになりつつある。 異文化コミュニケーション理論、実践的理論と方法論的モデルの検討に関しては、引き続き異文化コンフリクトの最大の原因である「言語対立」(Language Conflict)、特に「英語支配」について重点的に研究を行なった。4月から慶応義塾大学の大津由紀雄教授と「英語支配と異文化コンフリクト」について意見交換を行い、12月には同研究所主催の公開シンポジウム「英語教育が目指すべき道を求めて」で講演を行い、「英語支配」と英語教育の関係について多角的に討議した。その内容については18年度中に慶應義塾大学出版会より出版される。また昨年開設したホームページを数回更新し、研究者間の意見、情報交換も行なった。これらの研究活動を通して、情報提供し、課題の追究を支援した。
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Research Products
(3 results)