2006 Fiscal Year Annual Research Report
シェイクスピア演劇における異文化コンフリクト理解のための分析モデル構築
Project/Area Number |
16520131
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Research Institution | The University of Tsukuba |
Principal Investigator |
浜名 恵美 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (20149355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 幸男 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (40180004)
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Keywords | シェイクスピア / 異文化コンフリクト / 異文化コミュニケーション理論 / 異文化理解 / 演劇を使った教育 |
Research Abstract |
シェイクスピア研究と異文化コミュニケーションの接合に関して。(1)平成18年4月-6月:10作品における諸異文化コンフリクトを「文化基盤状況コンフリクト・モデル」を適用して重点的に分析した結果に基づき、シェイクスピア研究にとっての有効性、問題点や限界を総括し、モデル構築を進めた。(2)平成18年7月15日-22日:第8回世界シェイクスピア会議(オーストラリア)に出張し、セミナー:Shakespeare and World Feminismsに参加し、特定の歌舞伎版のシェイクスピア上演の特色について論じた。(3)平成18年8月:イギリス(ロンドン及びストラットフォード)に出張し、The Complete Works(RSC)の調査等を行った。(4)平成18年10月8-9日:第45回シェイクスピア学会(東北学院大学)に出張し、セミナー2:シェイクスピアと異文化プロダクション(使用言語:英語)を主宰した。(準備期間:平成17年秋から平成10年9日当日まで)。(5)平成18年11月-平成19年3月:分析モデルについて最終的考察を行い、報告書を作成した。 異文化コミュニケーション理論、実践的理論と方法論的モデルの検討に関しては、引き続き「言語対立」、特に「英語支配」について重点的に研究を行なった。平成18年度も慶応義塾大学の大津由紀雄教授と「英語支配と異文化コンフリクト」について意見交換を継続し、9月には『英語支配とことばの平等』(同大学出版会)を出版した。また平成16年に開設したホームページを更新し、研究者間の意見、情報交換も行なった。これらの研究活動を通して、情報提供し、課題の追究を支援した。(なお、津田幸男はフルブライトプログラムにより平成19年1月5日から7月30日までカリフォルニア州サンマテオ大学で研修(異文化コミュニケーションの講義)しているが、電子メール等で課題の追究を支援した。)
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Research Products
(4 results)