2004 Fiscal Year Annual Research Report
多言語併用状況におけるスイス・ロマンシュ語統語構造の動態的研究
Project/Area Number |
16520232
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
富盛 伸夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50122643)
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Keywords | スイス・ロマンシュ語 / 言語接触 / 多言語併用 / 形態統語論 / 語形成プロセス / 話者の意識 / 言語コーパス / 動態的分析 |
Research Abstract |
平成16年度の研究実績概要 1.多言語併用状況の最新動向調査: スイス・グラウビュンデン州において使用されているロマンシュ語および周辺のゲルマン系諸方言およびイタリア系諸方言について、2004年時点での言語併用状況に関する実態調査を行うため、スイス・クール市にある『グラウビュデン・ロマンシュ語辞典』の編集局のロマンシュ語研究者らと意見交換と情報収集を行ない、最新の研究動向を把握した。 2.多言語併用話者における言語使用意識調査: 同じくクール市にある言語復興のための財団「ロマンシュ語連盟」の研究協力の下で、多言語併用下の一般話者の意識について、最新のデータを採集し形態統語論的分析の準備を進めた。 3.形態統語形成プロセスと話者の使用意識の分析: 技術革新や現代の生活圏の拡大とともに増加する合成語・複合語・動詞連語などについて、インフォーマントにおける使用意識の調査を行うため、調査方針と項目の検討を行い、現地研究者と意見交換を行った。 4.言語コーパスの構築: 印刷媒体などの従来のメディアを活用するのみならず、インターネット上で発信されているロマンシュ語サイトから合成語・複合語・動詞連語などの用例を採集した。この作業を来年度も進めることにより、言語データの自動検索システムを用いて基礎コーパスを作成する。
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Research Products
(1 results)