2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530113
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
三船 恵美 中部大学, 国際関係学部, 助教授 (40312110)
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Keywords | 米中関係 / 中国・中東関係 / 安全保障 / 中国 / イラン / イスラエル / 武器・軍事技術の移転 / エネルギー |
Research Abstract |
課題研究1年目の本年は、日中米における資料の収集やインタビューを行うとともに、学会での研究報告と雑誌論文による成果の公表を行いました。 6月までは、中国の対中東関係強化の現状と戦略について研究し、そのうち成果のあったイラン、イラク、イスラエルをめぐる米中関係について、6月に南山大学で行われたアジア政経学会西日本大会において報告しました。その報告論文は学会HPに掲載されました。このアジア政経学会における報告を基に、中国の対イラン・対イスラエル関係の強化をめぐる米中関係について研究を推し進め、その成果を『問題と研究』に掲載しました。これは、アジア政経学会での報告を聞いて下さった防衛大学教授の推薦によるものです。米中の安全保障戦略については、クリントン政権期からブッシュ政権期の米中両国の安全保障戦略について研究を行い、6月には中国の社会科学院が刊行している学術雑誌『日本学刊』にその成果が刊行されました。また、7月には、日本の南窓社から刊行された『9・11後のアメリカと世界』(五味俊樹先生と滝田賢治先生の共編著)に、米中関係と米中双方の安全保障戦略に関する研究成果が掲載されました。8月から9月にかけて、中国の北京・上海において、国際関係の研究者やジャーナリストにインタビューを行いました。また、中国において、文献資料の収集にも努めました。夏以降は、冷戦期から現代に至る中国・イラン関係に焦点を絞って研究を推し進め、その成果を『中国研究月報』に投稿し、掲載されました。この論文を読んで下さった『季刊アラブ』から寄稿の依頼があったことから(2005年夏掲載予定)、評価できる成果を上げられたと思います。2月には、米国で大学・シンクタンクの研究者やジャーナリストにインタビューしました。3月には、『世界週報』でEUの対中国武器禁輸解除がアジアと中東の安全保障と米・EU関係に及ぼす影響を論じました。 (以上800字)
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Research Products
(5 results)