2005 Fiscal Year Annual Research Report
自立支援と学校・地域におけるピア・サポートシステムの研究
Project/Area Number |
16530629
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
春日井 敏之 立命館大学, 文学部, 教授 (60340478)
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Keywords | ピア・サポート / 「親の会」 / チーム支援 / 発達課題 / 対立解消 / 居場所づくり |
Research Abstract |
本研究では、学校・地域におけるピア・サポートシステムの構築に関わって、主として4つのフィールドを設定して、調査・研究を進めている。第一には、不登校のわが子を持つ「親の会」における支援のあり方、第二には、学校における子どもの課題に関わる教師、スクールカウンセラーなどによる「チーム会議」における支援のあり方、第三には、学校における子どもどうしの課題解決や対立解消のための支援のあり方、第四には、地域における子ども・青年の居場所作りに関わる青年・大学生による支援のあり方である。 継続的に、(1)京都府下のU市における「親の会」における相互支援のあり方について、(2)京都府下のR中学・高校と大阪府下のH市をとりあげ、不登校問題に関わる「チーム会議」における相互支援のあり方について、(3)K市の児童館とO高校(単位制)におけるインターンシップを通した居場所づくりについて研究を進めてきた。 加えて本年度は、(4)滋賀県下のO高校における「チーム会議」をスタートさせ、(5)ピア・サポートに関する先進地である群馬県下の公民館と小学校へのピア・サポートのプログラム等の現地調査にも出かけた。 なお、2006年3月末には、カナダにおけるピア・サポートの実践・研究の調査を目的に、日本ピア・サポート学会の現地調査団の一員として、ブリティッシュ・コロンビア州の高等学校とビクトリア大学を訪問し、現地の教員・カウンセラー・生徒・研究者とのワークショップに参加してきた。カナダやアメリカなどの学校におけるピア・サポートのプログラムが、日本の学校現場で生かしうるのか。そのための条件などについて、検討を深めている。 来年度は、研究の最終年度にあたり、これまでの実践・研究のまとめの作業に入りたい。「チーム支援」を継続してきた3つの学校・自治体に関しては、現在アンケート調査を実施しており、検証を深めていきたいと考えている。
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Research Products
(7 results)