2006 Fiscal Year Annual Research Report
位相と局所的な計量に基づく骨格地図のデータモデルの改良と処理系の試作
Project/Area Number |
16560054
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
久保田 光一 中央大学, 理工学部, 教授 (90178046)
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Keywords | 骨格地図 / GIS / 略地図 |
Research Abstract |
骨格地図とは,根幹となる粗い地図から詳細地図を構築するためのデータ構造である.従来の略地図が,詳細地図から簡略化してできるのに対し,詳細地図が未だ整備されていない状況から,詳細地図を整備していくことを目的とした地図のためのデータ構造である.位相(接続関係)を主体としてデータを構築していくので,計量ベースの従来の地図とは異なるものである. 本年度の当初目標は,地図の演算方式の確立,および,データ入力の自動化であったが,最終年度ということもあり,実用的応用への研究成果の結び付けに重点を置くことに軌道修正した.これまでに作成した骨格地図のデータ(地下鉄駅延べ120駅分)を活用してGoogle Maps等の詳細地図との連携をとることにより,詳細地図には描画されない地下駅構内の骨格地図を詳細地図に結びつけるように処理系の改変を行った.これまでの独立した描画ツールではなく,Google Mapsと連携して地下鉄駅の出入り口の所にマーカーが表示されそこをクリックすると骨格地図としての駅構内3次元地図が表示されるというシステムを開発し,情報処理学会第69回全国大会で研究成果を発表した.このシステムは未だプロトタイプであり,これまでに作成したデータ全てとの連携には至っておらず今後の課題として残った.また,写真と3D画像とを合わせてキャンパス内3次元経路案内を行うシステムを別途開発し,このようなシステムのためのデータを骨格地図記述言語から自動的に生成するという課題を得た. なお,本年度購入した主たる備品は最新の3D描画ボード搭載デスクトップPC1台である.この購入理由は,骨格地図の高速描画および写真と3D画像によるキャンパス内3次元経路案内システム実行のためである.なお研究発表は東京都内であったため,旅費として用意した予算を物品費に充当した.
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Research Products
(3 results)