2004 Fiscal Year Annual Research Report
斜行ツルーイング法によるダイヤモンドホイールの高精度ツルーイング
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16560103
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
松井 敏 高知工科大学, 工学部, 教授 (90299389)
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Keywords | ダイヤモンドホイール / ツルーイング / 砥石作業面 |
Research Abstract |
ダイヤモンドホイールの整形に広く用いられているトラバースツルーイングでは、砥石作業面に切込み深さに相当する傾斜が形成されるという問題がある。本年度は以下に示す内容について研究を行い、提案した斜行ルツーイング法により傾斜のない作業面が得られる見通しを得た。 1.シミュレーションプログラムの開発とツルーイング精度の調査 ツルーイングされた作業面形状をシミュレーションにより予測するプログラムを開発し、ツルーイング法と作業面形状の関係について調査した。 (1)切込み深さを種々変化させてツルーイングした場合、トラバースツルーイングでは、切込み深さに等しい傾斜が形成されるが、斜行ツルーイングでは切込み深さに関係なく傾斜のない作業面が得られる。 (2)ダイヤモンドホイールの初期作業面形状を種々変化させてツルーイングした場合でも、斜行ツルーイングでは傾斜のない作業面が得られる。 2.傾斜ツルーイング装置の製作と基礎実験 斜行ツルーイング装置を製作し、2、3の実験によりシミュレーション結果を検証した。 (1)切込み深さ15μmでトラバースツルーイングを行ったところ、切込み深さに等しい15μmの傾斜が生じた。これを切込み深さ15μmで斜行ツルーイングした結果、ほぼ傾斜のない作業面が得られた。 (2)この実験結果はシミュレーション結果とよく一致しており、開発したプログラムにより作業面形状を予測できる。
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