2005 Fiscal Year Annual Research Report
共振DCリンクによるソフトスイッチング・マルチレベル電力変換装置の特性と性能評価
Project/Area Number |
16560740
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
米森 秀登 神戸大学, 工学部, 助手 (00314500)
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Keywords | 高周波電力変換 / 共振DCリンク / ソフトスイッチング / マルチレベル電力変換 |
Research Abstract |
マルチレベル電力交換装置をソフトスイッチング化するに必要となる回路及び特性上や制御性能の影響などについて評価を行った。また、大電流出力を高速制御する必要のあるMRI電源システムへの応用も一応用例として検討した これまでの検討結果より、共振DCリンクの動作時には固定損失がある程度発生するが共振コンポーネントの適切な設計により比較的大電力用のマルチレベル電力変換装置が実現可能である事が判った。本研究計画において主として検討を行う予定であった3レベル電力変換装置のソフトスイッチング化については共振インダクタに与える初期電流の適切な制御により共振キャパシタ電流の定値制御が行われていることが確認され、共振タンク回路の損失低減効果が期待される事を確認すると共に、共振パラメータの設定により主回路の制御性能に与える影響について検討を行った。以上の研究計画遂行上で得られた回路設計指針により、大電力マルチレベル電力変換装置のEMIノイズの低減や高効率化と言った産業応用上のメリットとして活かされることが期待される。また、新たに5レベル、7レベルのスイッチングアームのソフトスイッチング化について検討を行い、提案の基本回路方式が高電圧大電力応用においても有効に適用可能であることを確認した 5レベルのソフトスイッチング化については、主スイッチングアームの電圧分割レベルが2から3となるためソフトスイッチング回路と動作シーケンスに調整が必要となる。しかしながら、7レベルの電圧分割レベルは4であることから、比較的簡単な回路変更のみで基本的なソフトスイッチング化が可能となる。 これらは、報告書において3レベル電力変換装置の研究結果と共に回路と動作原理等について記載し、その効果について議論する予定である。
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Research Products
(2 results)