2004 Fiscal Year Annual Research Report
肝・胆・膵癌におけるGalectin-3によるWnt系の制御:特にGalectin-3のmutationについて
Project/Area Number |
16591291
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
志村 龍男 群馬大学, 医学部, 助手 (00282393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 荘一 群馬大学, 医学部, 助手 (30323356)
浅尾 高行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40212469)
桑野 博行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90186560)
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Keywords | galectin-3 / Wnt / 肝胆膵癌 / 消化器癌 |
Research Abstract |
【目的】beta-galactoside結合蛋白であるgalectin-3はある種の癌細胞でcell cycle制御やanti-apoptosisに関与するとされている。本研究は肝胆膵癌におけるgalectin-3のWnt系への関連を検討することを目的とする。今年度はまずgalectin-3とWnt pathwayとの関連を乳癌細胞株BT549と大腸癌細胞株HT29、HCT116において検討した。 【方法】乳癌細胞株と大腸癌細胞株HT29、HCT116でgalectin-3とWnt pathwayの関連について1)beta-catenin、Tcf-4との結合2)beta-cateninとの結合部位3)galectin-3によるTcf-reporter assay4)galectin-3とAxinの結合5)GSK3betaによるリン酸化を検討した。 【結果】beta-catenin、Tcf-4、galectin-3はternary complexを形成していた。beta-cateninのgalectin-3結合部位はアミノ酸残基1-131であり、galectin-3のbeta-catenin結合部位は183-250であった。galectin-3のtransient transfectionによりTcf-reporter活性が上昇した。Galectin-3はAxin298-506と結合し、GSK3betaによるリン酸化を受けることを示した。 【考察】Wnt pathwayにはbeta-cateninとTcfのcomplexが重要とされてきたが、新たなbinding partnerとしてgalectin-3が重要であることが証明された。
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Research Products
(6 results)