2007 Fiscal Year Annual Research Report
肝・胆・膵癌におけるGalectin-3におけるWnt系の制御:特にGalectin-3のmutationについて
Project/Area Number |
16591291
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
志村 龍男 Gunma University, 医学部, 助教 (00282393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 荘一 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30323356)
浅尾 高行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40212469)
桑野 博行 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90186560)
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Keywords | galectin-3 / Wnt / 肝胆膵癌 / 消化器癌 |
Research Abstract |
(背景)昨年度までの検討において,膵管内乳頭腫の発癌過秘において通常型膵管癌と同様なcadherin-cateninの異常複合体を認めWnt系の関与が示唆されたがgalectin-3の関与は認められなかった。次に肝細胞癌においてgalectin-3の発現に関して免疫組織化学的手法によりその発現レベルを臨床病理学的因子と比較したが有意な相関は得られなかった。Beta-cateninに関しては肝細胞癌1例において点突然変異を認めたが,galectin-3に関して遺伝子変異は認められなかった。そこで今年度は消化器癌の中で大腸癌について検討を行った。 (方法)1998年から2001年までに群馬大学医学部附属病院で手術を行った108例の大腸癌症例(男性46例,女性22例)において切除標本を用いて免疫組織化学的検討をgalectin-3,bata-cateninとKi-67に対して行った。108例のうち40例において肝転移が認められた。正常大腸粘膜でのgalectin-3の発現レベルを3とし,減弱例をレベル1,2,増強例をレベル4と判定した。腫瘍表層部と先進部に分けてその発現レベルを検討した。 (結果)腫瘍表層部に比して先進部でgalectin-3の発現が減弱している群では肝転移の頻度が有意に高かった。Beta-cateninに関しては,腫瘍表層部で発現が強い群で肝転移の頻度が高く,ステージも進行していた。
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Research Products
(3 results)