2004 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌におけるE2‐EPFの意義とその発現抑制による抗癌作用の解析
Project/Area Number |
16591355
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鳥海 弥寿雄 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20217590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 由朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00246373)
浦島 充佳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80203602)
高田 耕司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (30179452)
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Keywords | E2-EPF / 胃癌 / ユビキチン |
Research Abstract |
胃癌におけるE2-EPFの発現とその意義の研究を行い、以下の成果を認めた。 1 他の消化器癌でのE2-EPFの発現の検討 食道癌においてE2-EPF mRNAレベルの検討を行った。15検体のmRNAレベルを測定したところE2-EPF発現が食道癌で亢進していることを確認した。 2 胃癌検体の採取 本研究に対し同意の得られた胃癌患者の摘出標本より、癌組織、非癌部胃正常組織を採取し、直ちに-80℃で保存した。また一部は凍結せずTotal RNAを抽出した。現在までに17症例が採取されている。 3 抗E2-EPF抗体の作製 E2-EPFの高次構造からエピトープとなり得る領域を選択してペプチド合成(CTIEGPEGTPYAGG)を行った。この合成ペプチドをキャリア蛋白質と結合させた。これをウサギに免疫し、ポリクローナル抗体を作製した。 4 E2-EPF蛋白レベルの検討 患者より採取した癌組織、非癌部胃正常組織を抽出後、作製した抗体を用いて各試料のE2-EPF量をイムノブロットにて分析している。また本期間中に市販の抗E2-EPF抗体が販売されたため、市販抗体を用いて同様の検討を行っている。現在患者検体での癌組織、非癌部胃正常組織中のE2-EPF発現量の検討を開始している。また胃癌摘出標本のパラフィン包埋切片で抗E2-EPF抗体を用いて免疫組織染色を行っている。パラフィン包埋切片での染色性が今一歩であり、現在染色条件の選定を行っている。 5 胃癌培養細胞での検討 各種胃癌培養細胞にて抗E2-EPF抗体を用いてE2-EPF量をイムノブロットにて分析している。細胞の分化程度での発現量の差などの検討を開始している。 6 siRNAの合成 E2-EPF遺伝子に対し、現在4種のsiRNAのカクテルを作成している。このカクテルを用いて細胞へ導入後24時間でE2-EPF発現レベルが25%以下になるように配列の選定を行っている。
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