2005 Fiscal Year Annual Research Report
接着性レジンの生体内での長期的な接着力と生体親和性の変化
Project/Area Number |
16591903
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田中 佐織 北海道大学, 病院, 助手 (90344522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅谷 勉 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (10211301)
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Keywords | 4META / MMA-TBBレジン / root-end sealant / 接着治療 / 封鎖性 / 生体親和性 |
Research Abstract |
歯根端切除術や再植術の際に根尖切除面を接着性レジンで全面封鎖するroot-end sealantや、垂直破折した歯根を接着する治療法について検討を行い、きわめて高い有効性を報告してきた。いずれの治療法にも4-META/MMA-TBBレジンを使用しているが、これは空気や水があっても重合するという、他のレジンとは大きく異なる特徴を有しているためである。しかし、4-META/MMA-TBBレジンは吸水性があり、長期間経過すると接着力が低下したり、加水分解により生体親和性が低下する可能性があるが、生体内部で長期的にどの様に変化していくかは不明である。そこで以下に示す実験を行い、明らかにすることとした。 1.理工学的性質および生体親和性の変化 4-META/MMA-TBBレジン試験片を作製し、37度大気中、生理的食塩水中、およびウマ血清中1,3,6ヶ月および1年間保存した場合の試料の固さ、象牙質との接着力を計測している。 1、3、6ヶ月試料に関しては、生理食塩水中と血清中に保存した場合の接着力は、生理食塩水中に保存した場合と同等かやや劣るという結果が得られている。 同様に作製した試料を1日、1週、1月37度大気中、ウマ血清中に保存後、試料上に培養歯根膜細胞を播種、培養し、細胞増殖性を検討した。 大気中に保存した方が細胞増殖性が高いという結果が得られた。両群とも保存期間が長くなると細胞増殖性が増加した(2006年7月IADRで発表予定)。 2.生体内で使用した4-META/MMA-TBBレジンの封鎖性と生体親和性の変化 実験動物には雄ビーグル犬を用い、被験歯は上下顎両側第1、2、3、4前臼歯して長期の封鎖性、生体親和性を検討している。2頭の雄ビーグル犬の根尖切除を行い、根管を汚染したまま4-META/MMA-TBBレジンで切除面を封鎖し、1ヶ月後屠殺後病理組織切片を作製し、根尖周囲組織の変化を病理組織学的に検討した。光学顕微鏡の観察から4-META/MMA-TBBレジン周囲は、結合組織で被包されており、炎症性細胞浸潤は認めなかった。現在、さらに長期間の検討を行っている。
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