2004 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成段階における学生の科学的能力向上のための大学授業改善に関する実証的研究
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16604006
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
林 朋美 長崎大学, 教育学部, 教務職員 (40346945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
北村 右一 長崎大学, 教育学部, 教授 (60128171)
中西 弘樹 長崎大学, 教育学部, 教授 (10227845)
森下 浩史 長崎大学, 教育学部, 教授 (90039438)
星野 由雅 長崎大学, 教育学部, 助教授 (50219177)
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Keywords | 科学的能力 / 教員養成 / 理科嫌い / 理科離れ / 基本的能力 / 授業改善 |
Research Abstract |
近年強く指摘されている子どもたちの「理科嫌い」「理科離れ」の要因には様々なことが考えられているが、その一つの要因として、小・中学校教員の「理科嫌い」が大きくかかわっていると考えられる。教員養成段階の学生に目を向けてみると、特に小学校教員を目指す学生の多くは高校時代を文系コースで過ごしており、彼ら自身が理科や数学に苦手意識を抱いている。彼らの自然科学に対する姿勢や、科学的能力を改善・向上しないまま教員として送り出すことは、子どもたちの「理科離れ」をより悪化させるものと思われる。 本研究では、現在の大学の授業を改善し、小・中学校の教員の科学的能力の向上に貢献する授業の改善・充実を目的としている。 本研究の目的を達成するためには次の課題が存在している。 ■教育学部における理系授業の現状分析と改善方法の追究 ■学生に成就感を与える学生参加型授業の要因の分析とその方法の追究 ■ポートフォリオを用いた授業改善方法の追究 ■授業評価用データ集計・分析のためのシステム構築 本年度は、1)現代の学生像について 2)育成すべき教員像について 3)科学的能力について、意見交換を行い、研究分担者が共通認識を持つことから始めた。意見交換の結果、科学的能力を育成・向上させ、望まれる教員を養成するためには、まず基本的な段階として、基本的能力が必要であるとの結論に至った。ここでいう基本的能力とは、Planning, Monitoring, Thinking, Ability of observation(先を見通す力,表現力,認識力,注意力,思考力など)を指す。 これを踏まえ、現在は、それぞれが担当する理系授業において基本的能力を育成に焦点をあて、基本的能力の育成によって科学的能力の育成・向上が図られるかという視点から授業を実践し検討を行っているところである。
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Research Products
(2 results)