2019 Fiscal Year Annual Research Report
日本/朝鮮・中国東北からみた『満洲』の記憶と痕跡~輻輳する民族・階級・ジェンダー
Project/Area Number |
16H03325
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
金 富子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40558102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 敏男 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (10198161)
倉田 明子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20636211)
橋本 雄一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30305403)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
澤田 ゆかり 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50313268)
野本 京子 (沼田京子) 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (90208281)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中国東北 / 「満洲」 / 移動・移民 / ジェンダー / セクシュアリティ / 記憶 / 痕跡 / 植民地主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年の2019年度は①中国東北への現地フィールドワーク、②中国朝鮮族の写真家・李光平氏の写真・聞き取り記録の翻訳出版と関連イベント、③総括シンポジウム開催と成果公開を行なったが、④コロナ禍感染拡大のため開催できなかったセミナーを2020年度に開催した。 ①では、2019年8月末から旅順・大連、瀋陽への現地フィールドワークを行なった。とくに第1課題「『満洲』におけるセクシュアリティの展開」に関して、植民地公娼制の痕跡をたどり戦後の様子をインタビューした。事前の勉強会と成果を共有する公開報告会を実施した。上記課題に関連して、6月に講師を招き「満洲」引揚時の性暴力と戦後の援護事業をテーマに公開セミナーを実施した。②では、第4課題「ポスト冷戦に想起される「満洲」の記憶と痕跡」のまとめとして、中国東北・延辺で「満洲」に渡った朝鮮人一世の写真と聞き取りを長年にわたって続けてきた李光平氏の仕事を翻訳・整理・編集し、研究代表者・分担者・協力者の論考を含めて、6月に『「満洲」に渡った朝鮮人たち』を出版した。同氏を日本に招聘して、関連行事(写真パネル展、書評講演会など)を行った。③では、2019年12月に中国東北と韓国から研究者を招き、上記の第1・4課題および第2課題「日本人/朝鮮人の「満洲」移民の思想と文化」、第3課題「中国人/欧米人の「満洲」期の社会と文化」に関連する本科研の総括シンポジウム「国際シンポジウム「日本/朝鮮・中国東北からみた「満洲」の記憶と痕跡―輻輳する民族・階級・ジェンダー―」を実施した。併せて、日中の若手研究者による公開フォーラムを開催した。シンポジウムの研究成果を学内雑誌に公開した。④では、上記第4課題を深めるため、2020年9月に講師を招き在中朝鮮人(朝鮮族)史研究の歩みに関するセミナーを開催し、本科研の締めくくりとした。以上をもって本科研の当初目標をほぼ達成した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)