2022 Fiscal Year Annual Research Report
Building a foundation and international expansion of "mysterious phenomenon" research in Japanese literature.
Project/Area Number |
16K02372
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
藤澤 秀幸 清泉女子大学, 文学部, 教授 (20245939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 孝弘 清泉女子大学, 文学部, 教授 (40255956)
姫野 敦子 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (90334268)
藤井 由紀子 (青谷由紀子) 清泉女子大学, 文学部, 教授 (70551943)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日本文学 / 怪異 / 幻想 / 東アジア / 韓国 / 死 / 救済 / 蘇生 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究会を開催して、研究メンバーがそれぞれの専門分野における「怪異」に関する研究を報告し合った。「怪異データベース」の作成を行った。令和4年8月26日(金)13:00~16:30、清泉女子大学に於いて、清泉女子大学人文科学研究所との共催による国際シンポジウム「日本文学における怪異――蘇生譚を中心に――」を開催した。研究発表は以下の六つである。 藤井由紀子「物語史における蘇生譚のゆくえ――『浅茅が露』を中心に――」 姫野敦子「中世文学における蘇生譚――地獄巡りからの逸脱――」 金慧珍「『伽婢子』の幽霊女房譚における怪異――「蘇り」の観点から――」 佐伯孝弘「近世前期怪異小説における蘇生譚の諸相」 片龍雨「日韓古典芸能における蘇生の意味」 高永爛「朝鮮王朝後期と江戸時代の蘇生譚」 藤井、姫野、佐伯の3名は、本科研費の研究メンバーで、金、片、高の3名は、韓国の研究者である。司会は、研究代表者の藤澤がつとめた。シンポジウムの内容は書籍化が予定されており、出版社も決まっている。 研究期間を通じての第一の成果は、国際シンポジウムの開催が実現でき、充分な成果をあげられたことである。日本の研究者3名と韓国の研究者3名による研究発表は、研究課題名「日本文学における「怪異」研究の基盤構築と国際的展開」の〈国際的展開〉に相応する。「怪異データベース」も重要な成果である。
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Research Products
(4 results)