2005 Fiscal Year Annual Research Report
低屈折率フッ素樹脂製マイクロチップの製作とそのμ-TASへの応用
Project/Area Number |
17350033
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
角田 欣一 群馬大学, 工学部, 教授 (30175468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小竹 玉緒 群馬大学, 工学部, 講師 (10301128)
若松 馨 群馬大学, 工学部, 教授 (40222426)
堀田 弘樹 群馬大学, 工学部, 助手 (80397603)
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Keywords | マイクロチップ / フッ素樹脂 / 光導波路 / 細胞培養 / 化学反応容器 |
Research Abstract |
1)液体コア型光導波路(LCW)検出器を組み込んだμTAS用マイクロチップの開発 肉厚(〜1mm程度)のテフロンAF-1600シートに流路を形成し、それをもうひとつのテフロンAFシートで覆い、熱融着することによりFIA用マイクロチップを作製した。このマイクロチップは2流路FIA用で、半円形の長さ44mmのLCW検出部をもつ。光ファイバーを検出部の両端に差し入れることにより、光の出入力を行った。このチップをザルツマン法に基づく亜硝酸イオンの吸光検出に応用した。2つのシリンジポンプで試薬溶液とキャリヤ溶液をそれぞれ送液した。試料(50μl)はループインジェクターを用いてキャリヤ溶液中に注入した。光源には532nmのHe-Neレーザーを用いた。その結果、10ppb程度の亜硝酸イオンの定量が可能であった。次年度以降、さらに高感度な測定を行うべくFIA装置やマイクロチップの改良を行う予定である。 2)細胞培養用マイクロチップの設計 細胞培養には酸素と二酸化炭素の交換が必要であるが、テフロンAFの高いガス交換性を生かして、細胞培養チップを作製することを目的にチップの設計を行った。二枚のガラス基板間に(下方の基板には流路が形成されており、上方の基板には穴が空いている)AFシートを挟みこむことで、外界と流路内との接触を保ち、AFシートを通してガス交換を行うように設計した。実際の評価は次年度以降の課題である。
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