2005 Fiscal Year Annual Research Report
技能工の技能継承と安全意識向上のための教育の仕組みに関する研究
Project/Area Number |
17360302
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
嘉納 成男 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60112992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔡 成浩 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 講師 (50350434)
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Keywords | 技能工育成 / 労働災害 / 建築工事 / 映像データベース / マニュアル / 技能教育 |
Research Abstract |
建築作業における技能工の育成と労働災害の撲滅を目指して、技能継承や安全意識の向上を図る技能者教育の仕組みについて、作業映像及びアニメーションによる視覚的な教育技術を用いた方法論を構築することを目的として、建築作業の映像データバースの作成、技能教育の仕組みの開発、作業姿勢・動作の分析方法の開発を行なった。 以下の項目に得られた成果を示す。 1.建築作業の映像データベースの作成 建築作業における記録映像を用いてデータベースを構築し、年代・内容別に分類して必要な情報にアクセスして簡単に閲覧できるシステムを構築した。その結果、映像情報の効率的な管理および、教育のためのツールとしての有効性を確認した。 2.技能教育の仕組みの開発 技能教育のマニュアルに必要な項目を明らかし、映像情報を用いたマニュアルの作成方法として、映像情報の収集、収集した映像の編集、編集した映像の閲覧の三つのシステムを構築した。さらに、壁石膏ボード取付け作業に対する現場調査を行い、その調査結果に基づいてマニュアルを作成し、技能者が図面情報のみを使用する場合よりも、作業内容を把握しやすいことを確認した。 3.作業姿勢・動作の分析方法の開発 作業を行なう技能工の動作や姿勢をモーションキャプチャ装置を用いて三次元データとして記録するための仕組みを開発し、記録したデータを分析し作業姿勢を定量化することによって作業負荷を評価する手法を構築した。さらに、壁石膏ボード取付け作業に対する実証実験を行い、その有効性を確認すると共に、作業者の不安全行動を判断するシステムの構築のための基本要素を明らかにした。
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