2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体模倣系・疾患治療への応用を目指したタンパク質の動的一分子解析
Project/Area Number |
17360395
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
高木 昌宏 北陸先端科学技術大学院大学, マテリアルサイエンス研究科, 教授 (00183434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳坂 貴弘 北陸先端科学技術大学院大学, マテリアルサイエンス研究科, 助教授 (30263619)
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Keywords | タンパク質 / フォールディング / アミロイド / リポソーム / 構造変化 |
Research Abstract |
一分子レベルでの解析が可能な実験材料を拡張遺伝子工学の手法を用いて創出し、タンパク質フォールディング現象を、帰納的・動的に表現する。さらには、研究成果を生命現象や具体的な疾病原因の究明と解決に結びつける事を目的とし、以下の項目を設定して研究を行っている。 【1】拡張遺伝子工学を利用したタンパク質 BPTI(ウシ膵臓トリプシンインヒビター)の二重蛍光標識と蛍光エネルギー移動(FRET)観察に関連して、2重標識を拡張遺伝子工学の手法により導入できた。しかし依然として翻訳効率が極めて低いために、その後の詳細な解析ができていない。 【2】生体模倣系(リポソーム等)を用いた、複雑系におけるタンパク質相互作用の解析に関しては、膜構造中でのタンパク質の挙動を一分子レベルで観察することができた。現在では、アルツハイマー病の原因であるアミロイドβをモデルとして、膜中での動的な構造変化を観察している。 【4】透析アミロイドーシス(ミクログロブリンアミロイド手根管症候群)原因究明と解決に関しては、患者血清中のプロテアーゼが重要な役割を担っている可能性が示唆され、また、そのプロテアーゼの活性化に光が重要な役割を担っていることを明らかにできている。透析手法の改善の可能性が考えられたために、関連特許を出願した。
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Research Products
(5 results)