2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380006
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
平井 正志 京都府立大学, 農学研究科, 教授 (50343405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 中央 京都府立大学, 農学研究科, 助教授 (60347440)
藤村 達人 筑波大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70292513)
太田 賢 筑波大学, 生命環境科学研究科, 講師 (00361311)
津呂 正人 名城大学, 農学部, 講師 (40410774)
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Keywords | ダイコン / 根部形質 / 着色 / 根こぶ病抵抗性 / QTL / 連鎖地図 / 形態形成 / マイクロサテライト |
Research Abstract |
(京都府大・名城大学のグループ) 開花に低温を必要としない‘サヤダイコン'自殖系統と開花に低温を必要とする‘春福'自殖系統のF2集団を圃場で栽培し、開花の分離を調べた。ほぼ75%の個体が開花し、低温を必要としない形質は優性であると考えられた。開花を支配する遺伝子の一つであるFLCのホモログを探索した。B.rapaのFLCの塩基配列にもとづくプライマーを合成し、PCRを行った結果、FLC1,FLC2,およびFLC3と推定される配列を増幅することができた。しかしFLC5は増幅できなかった。 根こぶ病抵抗性である‘源助ダイコン'と罹病性である‘紅丸'とのF2における抵抗性の分離を調べた。F2の蕾受粉で得られたF3種子を播種し、根こぶ病抵抗性を検定し、F2の表現型とした。両親の根形が異なるため、発病の判定が難しかった。F2の多くが抵抗性を示し、抵抗性は2座によるものと判断された。紅丸と同様な罹病性を示した系統は6系統であった。この集団にもとづく連鎖地図を作製中である。さらに濃縮法により、ダイコンマイクロサテライトマーカーを開発中である。 (筑波大学のグループ) 本年度は、ダイコンのマイクロサテライトマーカー38個を開発した。これらを用いて、日本の41品種の大根を利用して、多型を確認した。また、ダイコンの根の肥大化分離集団に対し、Brassica、大根のSSRマーカーを試したところ、9個が利用できた。ISSRマーカー7個とAFLPマーカーと129個を合わせ連鎖地図を作成した。現在、根の形態と花器のQTL解析を進行中。
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