2005 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中・心筋梗塞及び悪性新生物の遺伝子を含む発症要因解明を目的としたコホート研究
Project/Area Number |
17390186
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80161462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
中村 保幸 京都女子大学, 家政学部, 教授 (20144371)
岡村 智教 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (00324567)
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Keywords | 循環器疾患 / 悪性新生物 / 発症 / コホート研究 / 危険因子 |
Research Abstract |
1)目的:地域集団における脳卒中・心筋梗塞・悪性新生物等の生活習慣病の発症要因を明らかにすることを目的に2002年から滋賀県高島郡(現、高島市)においてコホート研究を実施している。 2)方法:本研究の調査対象は、滋賀県高島市(人口55,537人)である。同地域におけるベースライン調査は既に平成14年から開始されており、引き続きベースライン調査を実施した。現在まで、本研究への承諾者(ベースライン調査および追跡調査の同意者)数は4705名(男性:1688名、女性:3017名)である。ベースライン調査は、平成19年まで行う予定であり、さらに、初回調査から5年後に協力者(追跡対象者)を対象に繰り返し調査(遺伝子採取を除く)を実施する予定である。ベースライン調査の項目は、食生活および活動量に関するアンケート調査、既往歴および現在の健康に関する問診、理学的所見としてABIおよびbaPWV、生化学所見としてBNP、高感度CRP、インスリン、HbA1c、尿中Na、Kおよびクレアチニンなどであり、さらにSNPs解析を目的としたDNAを採取している。 3)結果:ベースライン調査の断面成績を用いて、炎症性反応と肥満、血清脂質、HbA1c、血圧との関連について検討した。高感度CRPを測定した2719名(男性933名、女性1786名)のうち、炎症反応を示すと思われる風邪などの症状を持たないもの2380名(男性836名、女性1544名)を解析対象とした。その結果、男性ではHDLコレステロールと負の有意の相関が(p<0.05)、またHbA1cと正の相関が認められた(p<0.01)。女性では、BMIおよびHbA1cと正の有意の相関が認められ、HDLコレステロールと負の有意の相関が認められた。
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Research Products
(3 results)