2005 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー調節因子からみた習慣飲酒形成機序の神経薬理学的研究
Project/Area Number |
17390203
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
吉本 寛司 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (70111903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安原 正博 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60305604)
横山 ちひろ 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (90264754)
西村 陽 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (00360040)
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Keywords | 脱共役蛋白質 / UCP / アルコール / マウス / 近交系 |
Research Abstract |
脱共役蛋白質uncoupling protein(UCP)は、代謝的熱産生の特異的部位である褐色脂肪細胞(BAT)のミトコンドリア内膜に存在する膜蛋白質である。ヒトでは熱産生のみならず肥満のターゲット分子として注目されている。今回、アルコール摂取に伴うUCP1mRNA発現変化を検討した。 【方法】ICR雄マウス(8wks)を用いた。1群10匹として、0.5、2.0g/kgアルコール腹腔投与した処置群と生理食塩水を投与した対照群を作成した。0、0.5、1、2、4、8、16時間後に断頭し、BATを採取した。グアニジンチオシアネート法に準じてtotal RNAを抽出後、UCP1mRNA発現はリアルタイムPCRにより得られた産物をβ-actin比で表した。【成績】0.5g/kg群において、BATのUCP1mRNA発現は、1時間後に減少したが4時間後に発現増加を示した。2g/kg群では、1時間後に減少傾向を示し同様に4時間後発現増加を示した。2群とも8時間以降は初期値に回復した。【結語】アルコール単回投与初期、BATのUCP1mRNA発現は増加し、エネルギー消費の自律的調節機構の変化が示唆された。
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Research Products
(5 results)