2007 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー調節因子からみた習慣飲酒形成機序の神経薬理学的研究
Project/Area Number |
17390203
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
吉本 寛司 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 准教授 (70111903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安原 正博 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60305604)
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Keywords | グレリン / レプチン / アルコール |
Research Abstract |
【材料と方法】実験I:8wks ICR雄マウスを用いた。エタノール2g/kg i. p.投与後、0.5,1.0,2.0,4.0及ぼ8.0時間後に採血し、グレリンの経時的変化を測定した(アルコール単回投与)。実験II:1,3及び10月齢ICR雄マウスを用いた。アルコール依存モデル動物作成には、アルコール吸引法を応用した。依存モデル動物評価は、血中アルコール濃度(ガスクロ法)、アルコール行動として、4hr-time access法(g/hr)と2-ボトル法(g/kg/day,アルコール嗜好性%)を用い、アルコール依存を確認した。各月齢動物を30日間吸引飼育し、最終日アルコール2g/kg i. p.投与した群(V-E群)とその対照群(V-S群)としてアルコール吸引飼育後、同量生食を投与した群に分けた。また、1,3及び10月齢マウスを同期間通常飼育し、その後アルコール2g/kg i. p.投与した群(C-E群)とその対照群(C-S群)として同量生食を投与した群に分けた。各処置1時後に採血した。血中グレリン測定は、活性型グレリンELISAキットを用いた。【結果】実験I:アルコール投与により血中グレリン濃度は減少し、2〜4時間後に最低値を示し8時間以降回復傾向を示した。実験II:CS-CE群により、アルコール投与によるグレリンの減少はより若齢マウスにおいて著名であった。1月齢と3月齢マウスにおいて、アルコール吸引飼育した2群のグレリン量は低値を示し、特にVS群のグレリン量は減少していた。一方VS-VE群を比較すると、1,3月齢マウスともにアルコール投与によりグレリンは増加した。今回10月齢マウスの4群間に有意な差が認められなかった。1,3及び10月齢CS群から加齢に伴う血中グレリン量の減少傾向が認められた。
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Research Products
(4 results)