2007 Fiscal Year Annual Research Report
内因性突然死関連遺伝子の同定へ向けた遺伝疫学ならびに分子遺伝子的研究
Project/Area Number |
17390205
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
岩本 禎彦 Jichi Medical University, 医学部, 教授 (10232711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 孝也 自治医科大学, 医学部, 講師 (80284355)
熊田 真樹 自治医科大学, 医学部, 助教 (40326830)
近江 俊徳 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (40296091)
坂本 敦司 自治医科大学, 医学部, 教授 (80235168)
梶井 英治 自治医科大学, 医学部, 教授 (40204391)
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Keywords | トランスジェニックマウス / 炎症 / 新生児死亡 / 肥満 / 糖尿病 / ゲノムバンク |
Research Abstract |
高血圧関連候補遺伝子アプローチによってその高発現と血圧との関連性を見いだした炎症関連遺伝子を、マクロファージと顆粒球で過剰発現するトランスジェニックマウスを樹立した。その新生仔マウスは、サーファクタントの分泌低下を伴う肺炎を起こし生後2日目までに死亡する現象が見いだされた。肺炎は、母と新生仔マウスが、いずれもトランスジェニックの場合のみに認められた。マクロファージの機能解析の結果、CIAS1の高発現は、preIL-1βの発現充進とIL-1βの分泌亢進の両方をもたらすことが明らかとなった。従って、CIAS1の白血球中の高発現はIL-1βの高発現によって炎症を惹起し易く、IL-1βはサーファクタントの分泌低下を伴うために、ヒトの新生児死亡や炎症性疾患にも関連していると考えられる。さらに、モンゴル、ウランバートルのモンゴル保健科学大学との共同研究を通して、インスリン抵抗性に関わるとされるレチノール結合蛋白(RBP4)遺伝子のプロモーターSNPに、糖尿病・肥満との関連を見いだすと同時に、当該遺伝子産物の肝臓における発現量との関連を見いだした。この遺伝子の脂肪組織中での発現とSNPとの関連についても検討を行った結果、肥満・糖尿病のリスクアリルは、脂肪組織においてもRBP4の発現充進をもたらし、脂肪細胞、殊に内臓脂肪の増殖とインスリン抵抗性を生じていると考えられた。以上の結果は、現在、投稿中ないしは投稿準備中である。また、日本全国に展開する自治医大卒業生とのネットワークを用い、日本全国からの血液サンプル収集を引き続き行い、現在2万1千人の臨床情報付きのゲノムバンクが構築された。匿名化されたゲノムを用いて、生活習慣病との関連が疑われている候補遺伝子の機能的SNPのタイピングを行った。
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Research Products
(7 results)