2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500273
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
田村 了以 University of Toyama, 医学薬学研究部(医学), 教授 (60227296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永福 智志 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 准教授 (70262508)
上野 照子 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 助教 (80242486)
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Keywords | サル / 霊長類 / 海馬体 / 可塑性 / 誘発電位 / 記憶 / 長期増強 / 長期抑圧 |
Research Abstract |
長期記憶の神経基盤とされるシナプス可塑性(シナプス結合強度の長期的変化)は,電気生理学的には海馬体における誘発電位の長期増強(LTP)や長期抑圧(LTD)としてとらえられ,従来,げっ歯類を用いて詳細に研究されてきた.しかし,こうしたシナプス可塑性の指標を霊長類の海馬体で調べた研究はほとんどない。近年われわれは,サル海馬体で誘発電位記録を行うin vivo実験系を開発し,高頻度反復刺激によりLTPが霊長類海馬体でも起こることを明らかにした.またわれわれは,昨年度までの本申請研究で,サルとラットの動物種におけるLTPの持続を比較することにより,サルでは長期間(1ケ月以上)持続するが,ラットでは比較的速やかに(1週間以内に)減衰する傾向のあることを報告した。そこで本年度は以下の研究を行った。1.LTP維持期間の動物種差(昨年度の研究)の追加実験.昨年度のLTP持続の動物種差に関する研究知見をより確固たるものにするため,同じ方法で今年度もサル1頭,ラットを5匹用い,LTPの維持を観察した。得られた結果も昨年度とほぼ同様であったことから,海馬体が記憶固定に役割を果たす期間の動物種差(霊長類では長く,げっ歯類では短いという事実)との関連性が支持された.2.記憶保持およびLTPの維持に対する加齢の影響に関する研究.本年度は老齢(推定年齢20歳)とそれより若い(推定年齢10歳)サルを用いて学習課題を訓練し,年齢による行動成績やLTP誘導性の差異を比較・解析した.その結果,老齢サルのほうが行動課題の成績は悪い傾向があるが,LTPの誘導性や持続性には有意な差は認められなかった。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Neural correlates of stimulus-reward association in the rat mediodorsal thalamus2007
Author(s)
Kawagoe, T., Tamura, R., Uwano, T., Asahi, T., Nishijo, H., Eifuku, S. & Ono, T.
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Journal Title
NeuroReport 18
Pages: 683-688
Peer Reviewed