2005 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸不全におけるアディポサイトカインの関与とリハビリテーションの効果解明
Project/Area Number |
17500364
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
後藤 葉子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (70351202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
黒澤 一 東北大学, 保健管理センター, 助教授 (60333788)
村上 新治 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30142756)
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Keywords | 呼吸不全動物モデル / アディポサイトカイン / porcine pancreatic elastase / アディポネクチン |
Research Abstract |
雄性Wistar ratに対し、ブタ脾臓由来のporcine pancreatic elastase(PPE)を気管内注入することで肺を気腫化変化させ、elastase誘起肺障害の呼吸不全疾患動物モデルを作成した。また、コントロールrat群には同量の生理的食塩水気管内注入した。PPEおよび生食注入4週間後にネンブタール麻酔下にてratを脱血死させ、肺、横隔膜、下肢筋肉(長趾伸筋、ヒラメ筋)を摘出した。また、腹腔動脈より採血した血中アディポサイトカイン(レプチン、アディポネクチン、TNF-α)濃度の動向をELISA法を用い測定中である。 慢性呼吸不全患者を対象に体成分計測(身長、体重、体格指数、体脂肪量、体内水分量、細胞内液量、細胞外液量)、体脂肪率、除脂肪量、筋肉量、腹部脂肪率)、および生化学的測定(Plasma Glucose、Plasma insulin、Serum FFA、Pre-albumin、Serum total protein(TP)、Plasma triglyceride(TG)、Plasma leptin、TNF-α、Adiponectin)を施行した。慢性呼吸不全患者のBMIは低値を示し、栄養状態低下が伺われた。また、アディポネクチン濃度は標準値より高値傾向であった。肺容量縮少術(volume reduction surgery)を施行した症例では体成分計測、生化学的測定では、術後にBMIが増加しており、アディポネクチン濃度値の減少が認められた。
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Research Products
(2 results)