2006 Fiscal Year Annual Research Report
工業高校の特許創造教育に利用可能な特許明細書作成支援ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
17500587
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
山本 勇 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (50230537)
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Keywords | 特許 / 特許創造教育 / 特許明細書 / 特許明細書作成支援 / 工業高等学校 / 課題研究 |
Research Abstract |
平成18年度は,平成17年度に作成した特許教育支援システムを,知的財産教育に興味を持っている二人の工科高校の教員(三浦靖弘藤井寺工科高校教諭,森栗晃史布施工科高校教諭)に教育的見地から評価してもらった。代表的なの評価・意見を以下に示す。 ・三浦教諭:テキストは細々と書かれてありかつ索引が少ないので,以前に学習したことで不明なことがあれば,前に戻って発見することが困難となる。ところが本システムでは,メニュー画面に戻ることで容易に以前の項目にたどりつくことができ,理解を深める上で大変効果的である。 ・森栗教諭:表現に関しては,生徒にとって難しい表現を簡略化した文章で説明する前に,図や表を用いて目でイメージさせることの方がよいのではないかと思う。そのため,数多く図や表を取り入れ図と文章を一体化させた学習をさせた方が好ましいようにと考える。全体を通して,生徒に学習させる場合,難しい語句が多いため,漢字だけで躓いてしまうように思う。そのため,説明は仮名を打つようにして欲しい。 二人の工科高校の教員に加えて,日本弁理士会近畿支部弁理士制度普及委員会委員でもある小林正樹弁理士にお願いして,専門的な視点から特許教育支援システムを評価してもらった。小林正樹弁理士からは,特許教育支援システムの中で使用されている専門用語について,いくつか適当でない使い方や表現を指摘された。 更に平成18年度は,平成17年度の研究成果を論文「特許学習支援システムの開発と評価(Development and Evaluation of Patent Study Support System)」にまとめて日本産業技術教育学会に投稿し,現在,査読を受けている。 平成19年度は,特許教育システムの中で未完成であった「創造支援」に着手し,特許創造学習支援システムの完成を目指す。
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