2006 Fiscal Year Annual Research Report
メタ認知能力を高める「考え方学習」を取り入れた情報モラル学習教材の開発と評価
Project/Area Number |
17500638
|
Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
宮田 仁 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50263166)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 毅四郎 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30073589)
三宮 真智子 鳴門教育大学, 高度情報研究教育センター, 教授 (90170828)
|
Keywords | 情報モラル / 情報モラル学習教材 / メタ認知 / Web教材 / コンテンツ開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、メタ認知能力を高める「考え方学習」を取り入れた情報モラル教材を開発し、授業実践を行い、有効性を検証し、遠隔教育対応の「情報モラル教材館」として広く学校現場へWeb公開することである。(1)小・中・高校生を対象として、メタ認知能力を高める「考え方学習」を取り入れたWebベースの情報モラル学習教材を開発する。(2)開発された情報モラル教材を、本研究の研究協力機関である滋賀県総合教育センターや小・中・高校で試行し、教材の有効性と改善点を検証する。試行結果をもとに改善し、全国の学校現場から、本システムを活用した遠隔教育対応の情報モラル学習教材の利用や授業実践の交流をはかる。(3)Web上の教材館では、情報モラル教材の他に、ティーチング・ポートフォリオをVODサーバに蓄積し、情報モラル指導の授業映像を視聴可能とし、授業実践が交流できるようにする。教材と授業実践の交流を図る遠隔教育対応のWebシステムを開発し、その有効性の実証評価を行う。 今年度は、前年度に開発した情報モラル学習教材の授業実践と改善を行った。具体的には滋賀県湖南市立菩提寺北小学校、大阪府豊中市立庄内小学校、滋賀県大津市立南郷中学校で授業実践を行い、情報モラル学習教材の効果測定を行った。その結果、考え方学習のアプローチを教材に埋め込んだ結果、児童・生徒の情報モラルに関わるジレンマ場面での判断基準を考えさせるきっかけを与え、主体的に判断しようとする態度の育成に効果が認められた。しかし、授業1ヶ月後の追跡調査を行った結果、知識理解は77%の児童生徒で定着していたが、態度変容の継続は42%の児童・生徒にしか認められず、継続した教材の使用や指導方法の改善が次年度の課題として残された。
|
Research Products
(5 results)