2006 Fiscal Year Annual Research Report
興福寺旧蔵文書による古文書と古記録との関連についての史料学的研究
Project/Area Number |
17520423
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
安田 次郎 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60126191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上島 享 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60285244)
末柄 豊 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (70251478)
前川 祐一郎 東京大学, 史料編纂所, 助手 (00292798)
|
Keywords | 興福寺 / 紙背文書 / 古記録 / 大乗院 / 門跡 / 古文書 / 坊官 |
Research Abstract |
興福寺関係の史料を素材として、古文書と古記録との関係を史料学的に解明するために、昨年度にひきつづき、本年度は下記のような研究を行った。 1 紙背文書の収集・整理、解読、研究 京都市の山田伸彦氏所蔵の福智院家文書を借用して、京都府立大学文学において、2006年9月25日〜27日と、2007年3月13日から15日の二度、袋綴じ冊子を開き、紙背文書の撮影・収集をおこない、あわせて解読、研究の会をもった。 国立公文書館大乗院文書の紙背文書を予算の範囲で購入し、検討をおこなった。 撮影済みの紙背文書の解読を、パソコン画面で能率的に解読する方法の検討をおこなった。 すでに活字されて刊行されている『大乗院寺社雑事記紙背文書』(佐藤進一、笠松宏至、永村眞編、勉誠出版)二冊を対象として、福智院家文書の紙背から収集した文書との比較検討をおこなった。 2 記録所載文書・案文集中の文書の収集・整理 「三箇御願料所等指箏」、「大乗院御門跡御文庫古文書写」などの案文集の調査・収集をひきつづきおこなった。 3 役割分担にしたがった個々の研究 収集した文書をふまえて、研究代表者・分担者らは、各自の役割分担にしたがって、門跡、坊官、記録・帳簿類、案文集などの観点から研究を遂行した。
|
Research Products
(4 results)