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2005 Fiscal Year Annual Research Report

地籍図を利用した明治初期の詳細な地図の作成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17520551
Research InstitutionMatsue National College of Technology

Principal Investigator

黒田 祐一  松江工業高等専門学校, 人文科学科, 助教授 (30205257)

Keywords地籍図 / 地形図 / 土地利用
Research Abstract

明治初期の地籍図の情報を地形図上に表し、5万分の1および2万5千分の1地形図作成以前の詳細な地形図を作るのが本研究の目的である。対象地区とした島根県八束郡宍道町(現松江市)・仁多郡仁多町(現奥出雲町)の数地区を対照に、地租改正地引絵図・地押調査構成図の画像データを集め、これを分析して一筆ごとの村名、小字名、地番、土地利用(田、畑、宅地、山、池など)をデータベース化した。これにより宍道町では明治8年現在、奥出雲町では明治21年現在の各地区数千件にのぼる詳細な土地利用データが得られた。次に国土調査法に基づく地籍図の地番と明治初期の地番を対照させる作業を行ったが、これには予定を大幅に超える時間がかかることがわかった。その理由は100年以上が経過して地番がかなり変更されており、明治初期の地番を復元するのが難しいことと、地籍図の精度に問題があること、の2点で、特に前者が問題となった。このため、予定では年度内に中間報告の形で復元した地形図を例示することになっていたが、地形図の作成は次年度にずれこむこととなった。これらを含め、研究をすすめる上でわかったことは次の点である。
・データを載せる地形図は、5000分の1が望ましいこと。
2万5千分の1以下では細部が表現できないため。したがって明治期の地形図に載せる場合は元のデータを編集することになる。
・明治初期の地番を完全に復元する作業には、時間がかかること。
これには効率のよい方法はなく、国土調査法による地籍図と明治初期の地籍図を丹念に比較するしかない。
・国土調査が実施されていない場合は詳細な地形図を復元するのは困難であること。
地番の範囲確定と復元ができないため、データベース化の段階でとどまっている。
平成18年度はこうした点をふまえ、宍道町に限定して明治初期の土地利用を復元した5000分の1地形図を完成させる予定である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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