イギリスの大学・高等教育機関の設置形態に関する歴史的研究

2006 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17530574
• Research Institution: Hiroshima University
• Principal Investigator: 安原 義仁 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00093823)
• Keywords: イギリス / 大学・高等教育機関 / 設置形態 / ロイヤル・チャーター / 法人団体

Research Abstract

1.標記研究課題に関する先行研究ならびに文献資料について調査を行い必要資料を収集するため、東京大学、国立国会図書館等へ出張した。また、大学史研究会や比較教育社会史研究会など関連の学会・研究会に出席し、情報・研究交流を行った。
2.関連文献を収集・購入し整理した。
3.収集した史料のうち、ロイヤル・チャーター等基本的なものについて翻訳作業を行った。
4.イギリス大学史・高等教育の研究者・専門家で標記課題に関連した研究を行っている研究者のうち、オックスフォード大学のL・ゴルドマン博士とM・カートイス博士を訪問して助言や専門的知識の提供を受けるとともに、情報・研究交流を行った。
5.オックスフォード大学、ロンドン大学、市民大学、新大学などのいわゆる「1992年前大学」に焦点を当て、それらの大学およびその前身カレッジについて、それぞれの設置形態と法的根拠をロイヤル・チャーターなどを手がかりにして分析した。その際、市民大学についてはとくに、カレッジから大学昇格へのプロセスに注目した。
6.旧ポリテクニク等から昇格したいわゆる「1992年大学」に焦点を当てて、その設置形態を法的根拠について分析した。その際、地方教育当局管轄下の公立の高等教育機関が「法人化」されて「高等教育法人」が運営する大学となった経緯、および両者の相違点について留意した。