2005 Fiscal Year Annual Research Report
核計算手法検証のための臨界ベンチマークデータの整備
Project/Area Number |
17560743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中島 健 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (60355047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇根崎 博信 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (40213467)
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Keywords | 核計算手法 / 臨界実験 / ベンチマークデータ / KUCA / 熱中性子スペクトル / PCクラスター |
Research Abstract |
本研究では、京都大学臨界実験装置KUCAで行われた熱中性子スペクトル体系の臨界実験データの精度評価を行い、原子炉設計等で使用する核計算手法の検証のためのベンチマークデータとして広く利用できるように整備することを目的としている。平成17年度は、以下の内容を実施した。 ・並列計算システムの整備 PCクラスターによる並列計算システムを導入・整備した。ここでは、2CPUを内蔵したPC2台の組み合わせによる計算機システムを導入した。また、同システム上で核計算を実行するために必要なソフトウェア(OSとしてLinuxシステムを導入、核計算コードとして、連続エネルギーモンテカルロコードと同コード用の核データ)を整備した。 ・標準炉心の選定 KUCA実験炉心の中から、ベンチマークデータとする標準炉心として、固体減速架台において実効ウラン濃縮度及び減速比を変化させた一連の炉心を選定した。 ・炉物理パラメータの評価 上記標準炉心の炉物理パラメータの評価として、減速材として使用しているポリエチレンブロックの組成、不純物の分析を行った。 ・ベンチマークデータの調査 日本原子力学会の大会(2005年秋及び2006年春)に参加し、ベンチマーク実験及び核計算手法に関する国内動向を調査した。本研究に関連する活動として、日本原子力研究所(現、原子力機構)が実施している「炉物理実験データの保存に関するWP」の活動報告が行われた(2005年秋)。
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