2019 Fiscal Year Annual Research Report
STEM系教師及び大学教員のための教師教育プログラムに関するグランドデザイン研究
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17H01980
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
磯崎 哲夫 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90243534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深澤 広明 広島大学, 教育学研究科, 教授 (70165249)
中條 和光 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90197632)
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40335881)
大谷 忠 東京学芸大学, 教職大学院, 教授 (80314615)
竹下 俊治 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90236456)
網本 貴一 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (60294873)
木下 博義 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20556469)
吉冨 健一 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (00437576)
高橋 一将 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (90734814)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | STEM / 科学教育 / 教師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、理論的研究として、まず、世界のSTE(A)M系教育について、イギリスや韓国におけるSTEM教育の定義、アメリカにおけるSTEM系教員養成カリキュラム、STEM系教育(科学教育)のカリキュラム構成原理、とりわけ内容構成論やSTEM系教育全体に関わる内容(科学の本質)等について検討・分析した。また、アメリカのSTEM系教育の動向を参考にし、初等教育からの技術やエンジニアリングについての日本の現状を分析し、今後教員支援をどのように構築するか、とりわけ中学校に新しく導入されたエンジニアリングの活動への支援をどう構築するか、を喫緊の課題として抽出した。さらに、プログラミング教育との関連で、数学科においてかつて行われていたコンピュータ教育やプログラミングを精査し、今後のプログラミング教育の在り方への示唆を示した。これらの成果は、論文や学会発表で公表した。 実証的研究として、日本とイギリスの中学校理科教員の実施したカリキュラムについてイギリスの教師との比較を通して、社会文化的視座から分析・検討した。また、日本の中学校理科授業の特色について、社会文化的視座から分析・検討した。これらの結果は、国際学会で発表し批評を受けた。さらに、学習者の学習中の方略使用を測定する尺度を開発し、その活用方法を検討した。その結果、これは授業研究におけるエビデンスを収集することにつながる可能性が見いだせた。 STEM系教員養成のための教材開発として、これまで大学での教員養成用に作成した教材開発に、大学院レベルを視野にICTの活用を取り入れた教材開発を行った。この成果は、本年度に改訂作業をした大学・大学院の教員養成用教科書に反映した。加えて、物理、化学、生物、地学でのSTEM系、特に他教科領域との連携を視野に入れた教材開発や指導法を開発した。これらの成果は、学会や論文で公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果を、国内外での学会発表(一般発表と課題研究)や国際学会での発表、学会誌等での公表を通して、発信し、批評を受けている。これらは、次年度の研究への示唆として捉えている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究知見のいくつかは、2020年度に開催される国際学会で発表することが内定しているが、国内もあわせ国際学会の中止や延期となってきている。そのため、研究成果については、論文等に投稿するように検討する。加えて、本年度予定した国際セミナーも開催できないため、これに関わる研究知見についても論文等にて公表することを検討する。 本年度は最終年度のため、これまでの研究知見をまとめ、公表する。なお、これまでの研究を精査し、必要に応じて不足していると思われるところの研究を推進する。
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Research Products
(20 results)