2019 Fiscal Year Annual Research Report
Interdisciplinary analysis of the pre-Ainu skeletons excavated in Hokkaido
Project/Area Number |
17H03737
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
安達 登 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60282125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 修 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (40244347)
角田 恒雄 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (80446575)
神澤 秀明 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究員 (80734912)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プレ・アイヌ / 縄文 / 続縄文 / オホーツク文化 / 擦文 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、北海道礼文島船泊縄文後期人について現代人レベルの高深度核ゲノムの解読に成功し、論文として公表した(Kanzawa-Kiriyama et al., 2019)。その結果、縄文時代人の東アジア人集団からの分岐年代が、アメリカ先住民集団の東アジア人集団からの分岐年代より古い可能性があることが明らかとなった。また、CPT1A欠損症関連遺伝子などの疾患関連遺伝子変異や、虹彩の色やアルコールに対する耐性など、縄文時代人の疾患や、外観的な特徴、身体機能についての情報を明らかにすることができた。本研究は縄文時代人についての最初の高深度核ゲノムデータであり、日本列島の人類集団の成立を遺伝子レベルで探る上で、今後とも不可欠になる重要な成果である。 さらに、これまで遺伝的に縄文時代人の直系の子孫と考えられてきた西北九州弥生人が、ユーラシア大陸の人々の遺伝的影響を既に受けていたことを初めて明らかにし、論文として公表した(篠田ら、2019)。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)