2018 Fiscal Year Annual Research Report
Induction of preglanurosa cells from mesenchymal stem cells
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17H06718
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
宮崎 有美子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (10808710)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / Steroidogenic Factor 1 / 顆粒膜細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
中胚葉から副腎や性腺への分化過程において、Wilms Tumor 1やSteroidogenic Factor 1(以下SF-1)といった転写因子が重要な役割を担うと推測されているが、中胚葉から卵巣とくに顆粒膜細胞が分化発生するメカニズムは、未だ明らかでない。 近年、ヒト胎児の周辺組織である羊膜から、高い分化・増殖能を有する幹細胞を作製できることが報告されている。また、霊長類のカニクイザル・モデルにおいて、生殖細胞が胎齢11 胚の初期羊膜より誘導されることも明らかになっている。我々は、ヒト羊膜由来の間葉系幹細胞(以下hAMMSC)を用いて、前顆粒膜細胞を効率よく分化誘導するプロトコールを確立し、その分子メカニズムを解明することを目的とした。 同意が得られた産婦の娩出胎盤より羊膜を採取し、間葉系幹細胞の表面マーカ(陽性: CD105, CD90, CD73, 陰性: CD45, CD34, CD11b,CD79A, HLA-DR))を用いてセルソーティングし、ヒト羊膜由来の間葉系幹細胞を分離・培養系を確立した。このhAMMSCが骨芽細胞や脂肪細胞に分化する多分化能を有することを確認した。アデノウイルスによるSF-1遺伝子導入により、hAMMSCをステロイドホルモン関連酵素遺伝子を複数発現する細胞へと分化させることに成功した。 今後は、卵巣分化に重要とされる他の転写因子などを単独あるいは組み合わせて遺伝子導入し、そのときの遺伝子発現の特徴から顆粒膜細胞を分化誘導するために必要な遺伝子(群)の同定を試みる予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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