2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of a core sleep educators training program in elementary and junior high schools
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17K04683
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
辻 延浩 滋賀大学, 教職大学院, 教授 (00378431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 雅子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40616190)
加登本 仁 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (40634986)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 睡眠教育 / 指導者養成プログラム / ICT利活用 / 体育科 |
Outline of Annual Research Achievements |
・小学校体育科においてICTを活用して睡眠の大切さに気付かせるための保健授業の開発を行い、その効果について検討することを目的とした。その結果、(1)授業実践における学習者評価から,授業の楽しさ,授業の理解度,生活への活用度,教材の適切度の全項目において第3学年の授業実践では80%以上の子どもが,第4学年の授業実践では90%以上の子どもが「ある」と評価した。(2)ICT活用においては,電子黒板への一覧表示によって,子どもたちは作成したグラフや意見を共有したり,多様性に気づいたりすることができた。また,授業中や授業後に友だちの意見等の再確認が可能となり,授業の理解度を高めていけることが示唆された。(3)小学校教員は睡眠教育の意義を十分に理解しており,今後子どもたちが睡眠教育を通して自己の健康について興味関心がもてるような効果的な提示資料やデジタル教材の開発が必要である。 ・コロナ禍により対面型の研修が減少したため、オンデマンド型の研修システムを構築し、そこで研修した教員に対して、「ICTを活用した授業展開の可能性」についてインタビューしたところ、「デジタル支援ソフトの活用により、個々の学びを把握しやすくなった。」「子供が自ら見たい資料を選択することができた。」「濃厚接触者扱いで欠席している児童に対してもオンラインを活用することによりリアルタイムで授業に参加させることができた。」「定期的な振り返りとポートフォリオがし易くなり、より生活改善につながることが期待される。」などの意見が得られた。一方、「ICTを活用する上での課題」については、「睡眠の科学的な資料を容易に検索したり提示したりすることができるため、学習者の認識がズレないように課題に応じた適切な資料を予め選定しておく必要がある。」「情報を何のために、どのように扱うかを教師は明確に持っておく必要がある」という意見を得た。
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Research Products
(1 results)