2020 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical significance of chiral amino acid analysis in diabetic nephropathy/diabetic kidney disease
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17K08979
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| Research Institution | Kanazawa University |
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Principal Investigator |
清水 美保 金沢大学, 保健管理センター, 助教 (10547136)
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2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 糖尿病性腎症 / アミノ酸光学異性体 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
近年、生体内微量D-アミノ酸分析が可能となり、新規機能性分子やバイオマーカー候補として注目されている。本研究は、糖尿病性腎症の臨床評価に有用な代替エンドポイントの設定ならびに糖尿病性腎症の腎組織におけるD-アミノ酸発現の臨床的意義ならびにバイオマーカーとしての可能性を示すことを目的としている。2017年度は、2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の顕性アルブミン尿例における1～2年間で30%以上の推算GFR低下が透析導入リスクの増加と関連することを示し、その成績を学術論文（Clin Exp Nephrol誌）等で報告した。2018年度は、2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の腎・心血管予後に対する高血圧の影響に、腎組織における細動脈内膜肥厚が関連することを示し、その成績を学術論文（J Diabetes Investig誌）等で報告した。2019・2020年度は、2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症の腎・生命予後に、貧血と腎組織における間質線維化・尿細管萎縮が及ぼす影響を検討した。その結果、腎生検時のヘモグロビン値と最も関連する病理因子として、間質線維化・尿細管萎縮の進展が抽出された。また、間質線維化・尿細管萎縮が高度の症例においては、腎複合イベント発症ならびに総死亡に対するヘモグロビン低値の影響が間質線維化・尿細管萎縮が軽度の症例に比してより顕著に認められた。以上より、ヘモグロビン低値が腎・生命予後に及ぼす影響に間質線維化・尿細管萎縮の進展が関連することが示され、その成績を論文投稿中である。さらに、これらの臨床・病理学的検討と関連付けて、糖尿病性腎症/糖尿病性腎臓病におけるアミノ酸光学異性体発現の臨床的意義を検討した。
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