2019 Fiscal Year Annual Research Report
Intracranial aneurysms related to periodontal disease in basic- and clinical studies
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17K10832
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
兼松 康久 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 恵曜 徳島大学, 病院, 特任講師 (30547964)
島田 健司 徳島大学, 病院, 特任講師 (60624351)
高麗 雅章 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (60794013)
八木 謙次 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80551837)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳・神経 / 血管障害 / 頚動脈病変 / 脳動脈瘤破裂 / 歯周病菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は、一旦発症すると予後不良で、現在の医療水準でも社会復帰率が50%に満たない重篤疾病の一つである。現時点で、脳動脈瘤破裂予防の有効な薬物治療はない。申請者らは閉経期女性において脳動脈瘤発症が高いとする疫学調査結果に基づき、独自でエストロゲン欠乏状態の脳動脈瘤モデル確立し、さらに血行動態変化を加えることにより、ヒト類似部位が破裂する脳動脈瘤破裂モデルを新たに確立した。近年、ヒト破裂脳動脈瘤血管壁の歯周病菌の存在が報告された。本研究では脳動脈瘤破裂動物モデルにおいて歯周病菌の脳動脈瘤の増大・破裂への影響を明らかにし、病態に関与する分子機序を解明し、治療の標的を探索することとした。 臨床では血管障害予防における口腔ケアの意義を明らかにすることを目的とした。脳動脈瘤破裂ラットモデルにおいて歯周病菌の影響を調べ、歯周病菌(Pg)のLPS投与より、破裂頻度が増加することを確認した。さらに脳血管での定量RT-PCRの解析や免疫組織学的評価を行い、炎症性分子およびマトリックスメタロプロテアーゼの増加を認めている。一方、脳血管由来のヒト平滑筋培養細胞、および歯周上皮細胞を用いて、Pg-LPSによる直接的な影響検討しており、脳動脈瘤脳破裂と歯周病との相関性を見出し、現在、投稿準備を進めている。
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Research Products
(5 results)