2019 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Cultural Studies on the Representation of Heroes, Women and the Dead in Socialist Eurasia
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18H00660
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田村 容子 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (10434359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加部 勇一郎 立命館大学, 食マネジメント学部, 准教授 (30553044)
妙木 忍 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (30718143)
武田 雅哉 北海道大学, 文学研究院, 教授 (40216908)
越野 剛 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (90513242)
井上 岳彦 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (60723202)
北澤 直宏 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任研究員 (00844630)
坂川 直也 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携研究員 (50849619)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 比較文学 / 社会主義文化 / プロパガンダ芸術 / ジェンダー / 図像学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ユーラシアの社会主義圏における身体の表象について、中国語圏、ロシア、ベトナムを中心に比較し、非西欧圏・社会主義圏におけるナショナル・アイデンティティの生成、接触、変容を図像学の手法を用いて明らかにするものである。平成31・令和元(2019)年度は、新型コロナウイルスの感染拡大により、当初の計画を一部変更しながら、以下のような研究を実施した。 【平成31・令和元(2019)年度】 海外調査。2019年8月31日から9月10日にかけて、研究代表者・分担者によるベトナム調査をおこなった。調査地は、ハノイ・ゲアン・ホーチミンで、ハイバーチュン(徴姉妹)廟、ベトナム女性博物館、ホーチミン廟、ベトナムにおける党幹部の顕彰施設、キムリエン特別遺跡(ホーチミンの故郷)、戦争証跡博物館などにおいて、女性・英雄・死者のイメージに関する資料収集をおこなった。また、水上人形劇、カイルオンにみられる同イメージの調査をおこなった。 国際研究集会の開催。2020年2月22日・23日、LMJ東京研修センター(東京都文京区)において、「社会主義文化と身体・伝播・越境」と題する国際研究集会を開催した。ロシアの芸術・映画の専門家である本田晃子氏(岡山大学)とアナスタシア・フィオードロワ氏(ロシア・国立研究大学高等経済学院)をゲストスピーカーに招聘し、報告と討論をおこなった。そのほか、研究代表者・分担者の間で研究打ち合わせをおこない、当該年度までの研究の進捗状況報告をした。また、研究代表者・分担者が、当該年度までの研究成果を公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大により、国際研究集会「社会主義文化と身体・伝播・越境」に招聘予定であった台湾のゲストスピーカーを招くことができなかった。しかし、海外調査は予定通り進めることができ、国際研究集会も当初の予定を一部変更して開催することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況が好転すれば、国際研究集会「社会主義文化と身体・伝播・越境」に招聘予定であった台湾のゲストスピーカーを招いて研究会を開催する。海外調査も可能な限り実現することをめざし、準備を進める。
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Research Products
(24 results)