2021 Fiscal Year Annual Research Report
The impact of managers' work-family spillover on entrepreneurship and firm performance
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18H00894
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
片山 東 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (00595746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野井 順一 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (20386543)
淺羽 茂 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (60222593)
井口 衡 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60633906)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 経営者 / 長期的志向 / ワークファミリーコンフリクト / 従業員の職務満足 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度からの調査を継続させる形で、引き続き経営者と従業員に対する質問票調査を行い、新たなデータの収集と分析に従事した。質問票調査の対象は、過去に経営者とその配偶者に対する質問票調査に回答を行った首都圏の中小製造業企業である。当該企業の経営者並びに従業員から得た回答を、過去に取得した経営者のワークファミリーコンフリクトとの関係性を統計的に分析した。今回取得したデータは、経営者の長期的志向、従業員の職務満足などである。 その結果、経営者のワークファミリーコンフリクトが、経営者の長期的志向や従業員の職務満足に、統計的に有意な影響を与えることが確認できた。より具体的には、経営者が感じるワークファミリーコンフリクトが高い場合、当該経営者は、企業経営において長期的視点での経営を行わない傾向が確認された。また、この傾向は、親族が経営に関与しているかか否かによりモデレートされることが確認された。同様に、経営者のワークファミリーコンフリクトが高い場合、当該企業の従業員の職務満足が低下することが確認された。また、これらの関係性は、経営者のパーソナリティーであるビッグファイブをコントロールした上でも確認された。 これらの結果が示唆することは、家庭と経営のオーバーラップが大きい中小企業において、経営者の家庭と仕事のコンフリクトが、経営上の意思決定に重要な影響を及ぼす可能性である。本研究の研究成果は、中小企業の経営において、学術面のみならず、実務的にも示唆を与えうるものである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)