2019 Fiscal Year Annual Research Report
Qualitative Researches for Interaction of Customer Value Creation and Corporate R&D
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18H00896
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
長内 厚 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (70452505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 智子 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (10330169)
椙山 泰生 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (70323467)
宮尾 学 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80611475)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 研究開発 / 製品開発 / 顧客価値 / 定性研究 / マーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトの2年目にあたる本年度は、昨年に引き続き、4つの研究領域を4人の研究者で分担し、各戸で定性研究のための調査、研究を進めてきた。 これまでの個々の研究者が分担して行ってきた製品開発と顧客価値に関する研究の成果 本年度当初は、2019年度末に研究代表者、分担研究者らの研究成果の中間報告を行うための研究会の実施を予定していたが、新型コロナウイルスによる各種イベントの自粛要請により、研究会の延期を決めた。 そのため、来年度中に改めて研究会の実施を計画するが、対面による研究会実施が難しい場合には、オンラインでの研究会実施も模索する。 宮尾・長内が本年度に実施した大企業におけるスタートアップ事業支援に関する事例の調査は、本研究において新たな顧客価値創造だけでなく、顧客が製品コンセプト開発に果たす役割について大きな示唆があり、Von Hippel教授に代表されるユーザーイノベーションの議論の拡張となるとともに、ユーザーイノベーションと顧客価値創造の統合的な議論が行えそうであるが、まだ十分な検討、議論を尽くしていない。本研究は探索的な研究プロジェクトであり、新たな理論構築のための非構造化インタビュー、半構造化インタビューを重ねてきたが、3カ年では、理論化しきれないが非常に興味深い事例も多数抽出できており、本年度もできる限り、引き続きこのテーマの研究を深めていきたいが、積み残した課題は次期科研費プロジェクトの研究テーマとして研究計画を構想することも企図する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度当初は、2019年度末に研究代表者、分担研究者らの研究成果の中間報告を行うための研究会の実施を予定していたが、新型コロナウイルスによる各種イベントの自粛要請により、研究会の延期を決めた。そのため、来年度中に改めて研究会の実施を計画するが、対面による研究会実施が難しい場合には、オンラインでの研究会実施も模索する。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は本プロジェクトの最終年度にあたる年であるため、個々の研究者の研究成果を取りまとめ、研究会でのディスカッションの他、学会報告や論文執筆、研究書の企画などを行っていきたい。まずは、新型コロナウイルスの影響で延期になった本年度の研究会の開催を早期に実施したい。また、本研究は探索的な研究プロジェクトであり、新たな理論構築のための非構造化インタビュー、半構造化インタビューを重ねてきたが、3カ年では、理論化しきれないが非常に興味深い事例も多数抽出できており、来年度以降の継続的なプロジェクトとして、継続ができるように、研究計画の立案も行っていきたい。
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