2020 Fiscal Year Annual Research Report
Measurement platform of nano-vibration in the cochlea for understanding the pathogenesis in deafness model mice
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18H02950
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
任 書晃 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80644905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 欣亮 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, プロジェクトリーダー (20280787)
太田 岳 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30790571)
崔 森悦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60568418)
日比野 浩 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70314317)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ナノ振動 / 蝸牛 / 外有毛細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度までにDual SPM干渉計を動物実験に応用し、モルモットを対象とした基底板の微小振動計測実験を実行した。具体的には、微小振動のパラメータである「振幅」と「位置ずれ」を、正常時、死後の2つの状況で同時計測することに世界で初めて成功した。「外有毛細胞」の機能の破綻は難聴を惹起するが、実験データから「位置ずれ」が「外有毛細胞」の機能が関わっていることが明らかになり、難聴に関わる基底板振動の新たな生物学的側面を見つけ出すことができた。最終年度では、これらの成果を論文としてまとめ、国際共同研究者と連絡を取りながら、追加実験を行いつつ論文内容を修正し、最終的に欧文科学雑誌European journal of physiologyに掲載することができた。 さらに、研究室に備わるSupercontinuum光源を導入したSpectral-domain OCT(SCSD-OCT)を活用した実験も併せて実行した。モルモットとマウスを対象に、この装置の最適化を行い、モルモットではコルチ器内に含まれる外有毛細胞の上端と下端の振動を、一方、マウスでは基底板の上端と下端の微小振動を捉えることに成功した。特にモルモットの測定結果とSCSD-OCTの新規開発に関する研究成果は、光学の欧文雑誌に論文として掲載することができた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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