2018 Fiscal Year Annual Research Report
Politics of Anti- corruption in emerging countries
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18H03443
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
外山 文子 (坂野) 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携講師 (50748118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山田 英治 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (30580740)
三重野 文晴 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (40272786)
川村 晃一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東南アジアI研究グループ, 研究グループ長代理 (90450501)
瀬戸 裕之 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (90511220)
浅羽 祐樹 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (70403912)
伊賀 司 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携講師 (00608185)
木場 紗綾 公立小松大学, 国際文化交流学部, 准教授 (20599344)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 汚職取締 / 独立機関 / 民主化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、7月と1月に2回、タイのタムマサート大学とチュラーロンコーン大学から研究者を招聘して、国際セミナーを開催した。2度の国際セミナーでは、いずれもタイの事例を扱い、憲法、国際関係、司法、選挙というポイントから、汚職取締とも絡めて発表を行ってもらった。 また、6月と1月に共同研究者の全体研究会、11月に中心メンバー3名によるミーティングを開催した。この後、2月にも1度ミーティングを実施した。 本研究は、汚職取締についての国際比較を行うものであるが、汚職取締の成否、民主化との積極的関係性の有無という点から、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ラオス、韓国について比較する。更に経済学の視点から「汚職」が発生するメカニズムについて分析を加える。現時点での研究成果としては、多国間比較をするための比較の視座を絞ったところである。 また、タイの事例が先行して研究が進んでおり、研究成果は2019年度半ばに単著として出版する予定である。これに加えて、汚職取締について、共同研究者の小山田英治先生の単著も出版済みとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点では、汚職取締機関の多国間比較をするための比較の視座を絞ったところであるが、比較項目である人事、権限、設置の経緯については各国とも調査可能な項目ばかりであるため、2019年度に一気に研究を進めることが可能であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の進め方については、特に大きな問題はない。2019年度は、夏ごろから各分担研究者に各国の状況について研究発表を行ってもらう予定である。一部の分担研究者は既に執筆に入っており、最終年度の度末よりも早く成果をまとめることが出来そうである。
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Research Products
(13 results)