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2018 Fiscal Year Annual Research Report

統合失調症にみられる特異的感性の神経基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 18J14652
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

早瀬 允人  京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2018-04-25 – 2020-03-31
Keywords感性 / 精神疾患 / 脳 / MRI
Outline of Annual Research Achievements

感性とは、多義的で不完全な情報に基づき、複数の情報を統合して、無自覚的・直感的に、印象評価の形をとって状況にあった判断を下す能力とされる。感性に関するこれまでの主な知見は対象に対する主観的な評価や、知覚レベルでの現象学的な把握にとどまり、自然科学的な知見を基盤とした基準の一般化には至っていない。心を扱う自然科学である脳神経科学の領域では、美しさに関わる脳部位などが研究されてきているが、感性について未解明な点は多い。以上から感性を自然科学の側面から定量的に明らかにすることが求められている。
精神医学における研究からは、芸術家などの高い創造力を求められる職業では統合失調症などの精神疾患の割合が一般人口と比べて高いという報告があり、創造性と精神症状の関連が指摘されている。統合失調症は人口の約1%が発症する主要な精神疾患のひとつであり、主症状として奇異な幻覚や妄想を生じる。統合失調症の患者が描いた絵画からは、健常者が想像もしないような奇妙な様子が描かれることがある。
本研究では曖昧で多様な側面を含む感性の中でも、上記のような精神症状に関わる部分に着目し、脳科学の手法を用いることで、感性について自然科学的な側面から明らかにすることを試みる。
初年度は、研究室の状況変化に伴い、指導教官との相談の上、実験内容の一部見直しを行った。これに伴い、文献や学会参加を通じて、新たに必要な情報の収集と実験内容の検討を行った。また学外でのチュートリアルへの参加によって、最新の脳画像解析手法の習得を図った。これら追加で得た情報を踏まえ、修正後の実験内容に向けて準備を進めている。今後、実験を随時実施し、データを収集してゆく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

MRIの状態等の研究状況の変化に伴い、実験に関して一部見直しを行ったため。修正後の内容に合わせ、文献調査や、学会参加を通じた情報収集を行い、実験に向けて準備を進めている。収集した情報をもとに、実験刺激や手続き等の準備を行っている。新年度より、随時実験とデータ取得を行なってゆく予定である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き実験の手続き等に関する調整を行い、修正した内容が正しく機能するかを確認しながら、随時実験とデータ取得を行なってゆく。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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