2018 Fiscal Year Research-status Report
eラーニングを用いた英語学習を支援する自動フィードバックシステムの開発
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18K00810
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
大澤 真也 広島修道大学, 人文学部, 教授 (00351982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大薗 修一 九州産業大学, 語学教育研究センター, 准教授 (20454910)
中西 大輔 広島修道大学, 健康科学部, 教授 (30368766)
松田 昌史 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 協創情報研究部, 研究員 (60396140)
阪上 辰也 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (60512621)
田中 洋也 北海学園大学, 人文学部, 教授 (70521946)
中嶋 智史 広島修道大学, 健康科学部, 講師 (80745208)
石井 雄隆 早稲田大学, 大学総合研究センター, 助手 (90756545)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オンライン英語学習 / 自動フィードバック / 社会心理学 / 自律的学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では4年間で英語学習を支援する自動フィードバックシステムを開発することを目指している。研究期間1年目である2018年度は、オンライン英語教材を利用している学習者を対象にした予備調査を行なった。実験協力者は地方私立大学で英語を専攻する大学1年生131名で、オンライン英語教材を利用する授業を受講していた。協力者は授業開始時に「コンピュータ支援学習に対する態度」「授業外におけるICTの活用」「学習スタイル」などから構成される質問紙に回答し、その後15週間にわたって英語学習を行なった。またオンライン学習の実態を調査するために、システムへのログイン回数、学習時間などの学習ログデータ、小テストおよびTOEICスコアなどの英語力データも収集し、学習者特性がオンライン英語学習にどのような影響を及ぼすかについて分析を進めている。この成果の一部は書籍として出版されており、分析データについては現在国際誌に投稿中である。また引き続き分析を行った結果について国際学会での発表および国際誌への投稿準備を進めている。
そのほか、学習ログだけでは見えにくいオンライン英語学習への取り組みを明らかにする目的で、2019年3月に上記の学生の中から抽出した4名を対象にした調査を行なった。調査では実験協力者に実際にオンライン英語学習を行なってもらい、その様子を動画撮影した上で、質問紙および半構造化インタビューに協力してもらった。これらのデータについては2019年5月より分析を開始し、国内学会での発表および論文化を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度は予備調査として地方私立大学での調査を行うことができた。また社会心理学的視点を取り入れた上で、オンライン英語学習への取り組みの集中度を計測するための実験も実施することができた。しかしながら詳細な分析は未着手のため、2019年度前半において研究分担者の協力を得つつ、早急に作業を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は調査対象校を拡大する予定であり、そのために質問紙調査に用いる質問項目の精査および改善が必要となる。研究代表者の勤務校に所属する研究分担者とのミーティングは複数回行っているが、今後は学外の研究分担者との連携を取りつつ研究を進めていきたい。また学習ログについては、採用しているシステムによって収集できるデータが異なるため、調査対象校ごとに共通して収集できるデータを明らかにした上で、慎重なデータ収集および分析を心がけたい。
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Causes of Carryover |
2018年度は予備調査を行なったが、本調査を行うことができなかった。2019年度は次年度利用額を利用して、本調査を行う予定。
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Research Products
(8 results)